世界の半分はいらないから友達になってほしい
この世界には世界を滅ぼす魔王がいる
海辺に小学生くらいの子供が一人
波打ち際で、波に揺られていた
少年は孤独だった
生まれた時から強大な魔力を持って生まれた
その力はどんな魔法使いにも匹敵していた
しかし、幼い子供にはその力はあまりにも強大だった
力の使い方を知らない子供はふとしたことで沢山の人を傷つけてしまう
両親からもその力を恐れられ
少年は小さな小屋で閉じ込められる生活をおくった
やがて少年はその力を利用しようとせんとする大国の大人達から
魔王を殺してほしいと言われる
そうすれば、君を小屋から出してあげよう
彼らの言葉を信じた、少年は世界を脅かす魔王の城へと向かう
やがて、城にたどり着いた少年は城の傍の海辺で魔王と戦う
少年は負けてしまう
ああ、僕はここで死ぬんだ
そう少年は考え、波に体を任せその時をまった
少年を覗き込むように見る影
彼女は世界で魔王呼ばれる強大な魔力を持つ存在
魔王は言った
片手を差し出す
「君は強いな、世界は半分をやろうだから俺の部下になれ」
魔王の言葉を聞いた少年は浜辺から起き上がる
少年は目を瞑って数秒考えた
少年は…
「世界の半分はいらないから友達になって欲しい」
少年は両手で魔王の両手を掴んだ
その後、少年と魔王は二人で世界に宣戦布告した
二人は世界のほとんどを支配した
そして少年は、新たに現れた勇者から
友達を守るため世界の半分に及ぶ大きな防衛線を築く
勇者に負けそうになった元少年は言う
「世界の半分はいらないか?お前に世界の半分をくれてやる」