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クソ人間のクソエッセイ  作者: ゴミクズ塵芥ノ丞
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クソ人間のクソエッセイ23 自分はとても真っ直ぐな人間だと気が付いた

自分を歪んでいるだのゴミクズだのと言ってきたが、ふと思った。

そもそも歪んでいるとはどういう事なのだろう?


歪んでいる、というためには何か自分と他者を比べる基準が無ければならない。

真っ直ぐと呼ぶべきものを見つけなければならない。


だからまず真っ直ぐな人間を考えてみる。

どんな人間だろう?

品行方正、嘘はつかない、悪事は一切せず正義感と慈愛に溢れ自分を顧みず他人のために尽力出来るような奴?

……コレを全て満たす奴は歪んでいるような気もする、人間は誰もが不完全な存在なのだから完全に真っすぐというヤツはむしろ狂気的な存在ではなかろうか。


考え方を変える。

”普通な人間”を真っすぐとする。

じゃあ、なにが普通なんだろう?

自分の歪んでいると思う部分を元に、考えてみる。


僕は嘘をつく。

でも嘘つきは世界中にいる、掲げた公約を選挙に勝ったら平気でかなぐり捨てる政治家もいる。詐欺みたいな契約を結ばせようとする大きな会社もたくさんある。自分が勤務してる学校内で起きた暴力事件のもみけしをはかるような人もいる。

では嘘つきは普通なのではなかろうか?


そこら辺は僕は普通だ、まぁ犯罪になったりするような嘘はつかないけれど。


僕は無能だ。

でも無能も世界中にいる、誰かの味方をするつもりでむしろ邪魔をしたりするやつがいっぱい。

大勢の人間に影響を与えるような立場なのにとんでもない大失敗をするヤツがいっぱい。

まぁそもそも世界には有能より無能の方が多いハズだ。

だって無能には簡単になってしまう、何も研鑽せずやる気も出さず、そうして他人に実力がどんどん追い越されていけばいいだけだから。

つまり無能は普通だ。



僕はクズだ。

でも僕以上のクズはたくさんいる。

人を監禁して殺害して、なのに釈放されて普通に生活を送ってるヤツだとか。

暴行で誰かの人生を潰しても特になんとも思わず暮らしてる奴とか。

そういうのが死刑にもならず平気で余生を送っていやがるのだ。

となってくれば、人を殺したことが無く、誰かに一生残る障害を残した事もない僕はとてつもなく善良な人間では無いだろうか?。


僕は夢は無いし、無能だし、顔も悪いし、だけど僕は大した事のない人間だ。

だから僕=ゴミクズだと思うのは変わらない。


でも、そもそも世界には真っすぐと呼ばれるような人間はほとんどいない。

嘘つきでクズで無能でバカで性格が悪くて根性が無い、けど中途半端に善性を持ってる。

そういう人間がホントは”普通”なのだろう。

つまり、人間というのは度合いの差があれどゴミクズである事が普通なのだ。


僕はゴミクズだ、だけど、いや”だから”普通だ。

普通ならば、僕は歪んでいない。

歪んでいないという事は真っ直ぐという事だ。

僕は普通の、とてつもなく真っ直ぐな人間だった。

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