表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/13

011

探索魔法を使う。

地下のフロアよりも広範囲に探索する。

全く人気のないエリアで6人の反応がある部屋がある。


「明らかに怪しい......クラウド様はつかまって尋問されているのかもしれない」


私は身体強化魔法を使って、走る。


♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎


人の反応のあった部屋にたどり着く。


爆風魔法テンペスト!」


ドアをぶち破ろうと、魔法を使うが、そよ風(ブリーズ)しか出ない。

あたりを見渡す。

解除魔法ディスペルの魔術具が天井、壁に所狭しと並んでいた。


魔法を使えなくして、武術に長けた傭兵奴隷を使って、守ってるってわけね。

さっきみたいに、狭い範囲で魔法を使うしかない。


「グアアア!」


中から、クラウド様の声が聞こえた。

急がないと......


爆風テンペスト後ろ回し蹴り!」


ドアはバコーンと開いた。


「なんだ!」

「クラウド様!」


クラウド様は壁に両手を縛り付けられて、殴られていたようだ。


「シャティー、なぜ来た!撤退だと言っただろ」

「私が、クラウド様を置いて、撤退するとお思いですか!!」

「ああ、もう、君は分からず屋だな!!」

「物分かりが悪いですよ!私は!!」


「お前は何だ!捕まりに来たのか?」

「あなたたちをぶん殴りに来たに決まっているでしょう!!」

「ふざけるな!!」


男の一人が私に、パンチをする。


身体強化魔法エンハンス!!」


私はパンチを躱して、パンチを返す。


爆風魔法テンペスト!」

「グアアア!」


男は気を失ったようだ。


「魔法だと!何で使えるんだ!」

「何で、こんな、ちんけな魔術具で魔法を封じられると思ったの?」


私は地面を蹴って、距離を一気に詰めて、前に宙返りして、かかと落としをする。


爆炎魔法エクスプロージョン!」


炎を纏った私のかかとが、男の頭に当たる。

そのまま、地面に伏せる。

あと4人!!


男に一人が私の背後に迫って、ナイフを突き出す。

私は髪の毛だけかすめるギリギリで躱す。

ガードが甘くなった男の脇腹に肘打ちをする。


「な!」

爆風魔法テンペスト!!」


男は吹き飛ぶ。

あと3人!

違う男が、ナイフを持って飛びかかってきた。


「ひゃっふー、しねーー!」


そんなに飛び上がってどうするの?

狙って欲しいの?


水の龍の魔法(ウォータードラゴン)!!」


小さな龍が、私の手のひらから出現し、飛び上がった男に噛みつく。


「グアアア!!」


また1人、ノックダウンした。

あと2人!!


「待て、そこを動くな、奴隷!!」

「そんなの!関係ない!」

「おっと、本当にそうかな?」


1人の男がクラウド様の首元にナイフを、もう1人の男が私とクラウド様の間に陣取っている。

身体強化魔法エンハンスで一気に間合いを詰めて、ナイフの攻撃を逸らしたいけど、間にいる男に邪魔をされたら......間に合わない......


「状況を理解したようだな!奴隷!」

「僕はいいから、シャティーは逃げるんだ!」

「黙れ!」


クラウド様は、お腹を殴られて、口から血を吐く。


「何もしないから!言うことを聞くから!クラウド様にひどいことをしないで!」

「メスガキのくせに話がわかるじゃないか!」

「シャティー......」

「ふっ、奴隷の癖にその偉そうなドレスを着やがって」

「あなたたちだって奴隷の癖に、偉そうな服を着てるじゃない!」


2人の男は、腕をまくり、腕につけているものを私に見せる。


「貴族の......ブレスレット......?」

「俺たちは貴族だよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ