ホモの宅急便
この原案を見た瞬間、僕は本当にKei.ThaWestさんとは相性が合う(ホモ的な意味で)と思いました。
「ちわーっす! Uhoreatsでーす!」
「あの……どちら様ですか?」
個人宅配サービスは確かに頼んだ。だが俺は“Uhor eats”などという聞いたこともない掘ってみた事もない会社に電話した覚えはない。
「ホモの宅急便です!」
「あっ、結構です。俺はピザ頼んだだけなんで。帰ってもらえます?」
俺はふんどし一丁の格好をしているホモを追い返そうとした。
「ピザならあるよ?」
ホモはふんどしの隙間に手を差し込んでホカホカのピザを取り出した。まるで出来たてホカホカでチーズもトロリと溶けて美味そうだ。
「なんだ、あるんじゃん」
人肌でいい感じにあったまったピザを一口かじる。
「ちょっと塩気が強いかな。まぁ食べれなくはないけど」
「お水もあるよ!」
ホモはふんどしの隙間に手を差し込んでナチュラルミネラルウォーターを取り出した。ぬるい。
「ちょっとー、全然冷えてないじゃんこれ!」
まぁ文句を言っても仕方がないので飲む。ここでふとした疑問が浮かんだ。このホモ、一体どこにピザやナチュラルミネラルウォーターを隠し持っていたのだろう。
「俺のケツはちょっとした夢のお店なんだ!」
ホモが言う。
「試してみないかい?」
「うーん、そこまで言われたらまぁ、一回くらいは……」
押し出しに弱い俺はせっかくなのでホモ・ブラックホールを体験してみることにした。
ホモがふんどしを脱ぐと、ケツ・ブラックホールが解放され、中にピザ釜が見え隠れしていた。
「ま、まさかケツでピザを焼いていたのか!?」
「御名答!」
そしてピザ釜の脇に見える蛇口は……まさか!?
「地下の天然水だ」
「う、羨ましい!!」
ケツから湧き出てくる天然水に憧れを覚えた俺は、コイツとタッグを組み新たなる商売を立ち上げた! 奴がピザとミネラルウォーターを作り、俺が宣伝と運営をする! 最高のタッグだ!
そして商売を初めて直ぐ俺達の店は噂になり、廃業を余儀なくされた…………