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Jetbrainsは神

 さて、今日も開発するかな……

 正直気が乗らない……昨日実装は終わったから後は保守なんだよな……

 保守か……大事なことなんだけどやる気がなあ……

 そんなことを考えているとMiraiさんからパッチが流れてきている。

 使ってくれる人がいるなら保守も義務だな。

 面倒でも見てくれる人がいるのならやる気も出るというものだな。

かちゃかちゃかちゃ

 あーJetbrainsは使いやすいなあ。

 買い取ったgoogleに感謝感謝。

 おっと、手を抜いてたところがばれてる。

 どうやら手を抜いて例外処理やデータチェックを適当にやったところを指摘されているようだ、この人俺のファンかよ!?

「お兄ちゃん、そろそろ寝ないと明日つらいよ、いっつも月曜は起きてこないんだから!」

 未来に文句を言われた。確かに月曜は布団剥がされて起きることも多いからなあ……

 なんでお前は起きてんだよと言う疑問はさておいて、だ。

 ちゃちゃっと例外処理を書いて床につく。

 時間が時間なので空キャッチとifで落とす処理だけを書いてコミット、寝よう。

ピピピピピ

 スマホの音で目が覚める。

 昨日注意されたので早く寝た甲斐があって自分で起きることができた。

「おはよ……お兄ちゃん」

「なんだよ、人に寝ろって言った割には夜更かししたのか?」

「だって、私にしかできないから……」

 何をかは分からないが夜更かししたようだ、自分が起きられないんじゃ人のことは言えないだろう。

 スマホを見るとリポジトリにイシューが上がっていた。

 読んだところによると、いい加減な処理してるからこっちでパッチを書いたとMiraiさんからメッセージが届いていた。

「どうしたの? お兄ちゃん?」

「いや、見てくれる人がいるだけでやる気が出るなってさ」

「なんのことだか……」

「ところでなんか不機嫌だな」

「手を焼かせる人がいてね……誰かさんの後始末やってたの……」

「そ、そうか。よく分からんが大変そうだな」

 物騒な言い方なんだがだいじょうぶだろうか。

「ほらほら、朝ご飯だよ」

 キッチンには朝飯の用意がされていた。これだけ眠そうなのにマメだなあ……

「ありがとな」

「へっ!? ああうん。お兄ちゃんは世話が焼けるんだから」

 そういう未来はどこかうれしそうだった。

 朝食を食べると家を出る前にPCを起動してパッチをマージしておいた。

「じゃあ行くか」

「うん!」

「ん? なんか良いことあったか?」

「なんでもない。私の周りには世話が焼ける人がほんと多いなってね」

 そうして二人で高校に向かうのだった。

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