第6話 説明と悩み
白龍と黒龍を使うことにより、さらなる能力が開放される。
これは、やはり強すぎる。
その追加される能力は【魔法変換】と【防御力上昇(強)】という能力だ。
防御力上昇は、そのままの能力でとても強い。
しかし、魔法変換のほうが化け物だと俺は思った。
それは、相手の魔法などを切ると、自分の【HP】【MP】【WP】のどれかをそ
の魔力分返還できるという能力だからだ。
もういやだ...
平和に暮らしたいというのに。
だが、この神器と同じくらい化け物染みているものがある。
それは【サタン】だ。
まず、サタンの能力を説明しよう。
能力は【自動回復(強)】【具現化】【浸食】【防御力上昇(強)】という能力で、ま
さに化け物だ。
二つは、もう説明したが新たに【具現化】と【浸食】という能力がある。
具現化という能力は、頭の中で想像した形に剣の形が自由に変わるという能力だ。
例えば、槍の形にしたりはたまた大斧の形にすることだってできる。
異常でしかない。
次に、浸食という能力だ。
浸食とは、自分の体にサタンを宿すといった感じだ。
浸食には三段階あり、【右腕】【右半身】【体全て】の順番で浸食する。
だが、それは俺の加減次第で最初から右半身を浸食させることもできる。
そして、浸食はサタンの力をその分宿せるため、異常なほど強くなる。
見た目は、黒い服を着ているような感じなんだろうか?
まあ、かっこ悪くはないが恥ずかしいような感じだ。
そして、サタンの神器を使うことによりもともとのサタンの力である【黒砂】とい
うサタンの特殊な武器が使える。
これは、能力とは違うみたいで一種の武器として出るようだ。
体の周りに、黒い砂のようなものが神器を使うことにより現れ、それを操ることが
できるという武器だ。
ちなみに、黒い砂は一粒一粒が刃物のように鋭いため、とても強い。
これが俺の全ての神器だ。
ほんとに異常だ。
これから平凡に生きていけるのだろうか...
そして、俺は今いろいろなことを悩んでいる。
それは
『今、修行以外何もすることがないことだ!』
どうしよう。
「アラン様、夕食ができました。」
「わかった、今行く。」
まあ、まずはご飯だな。
ガチャ
「お、来たな。」
「随分遅かったわね?」
「すいません。お父様、お母様。少し考え事をしていて、時間を忘れてしまってい
ました。」
「そうなのか。」
「何を考えていたの?」
「いえ、そろそろこれからのことを考えなければいけないなと思いまして。」
夕食はいつも、家族全員で食べるのが決まりだ。
父の名前は【カルシュナ=リアロード】この国の国王だ。
そして母は【マリネア=リアロード】といい当然王女様だ。
「もう考えているのか。アランは偉いな。」
「そんなことはありません。学校に入るのが十歳以上と聞いているので、それまで
鍛えることと勉強以外にやることがないのです。」
実際時間がたくさん余っているのは確かだし、それにもう学ぶことなど本当はなに
もないのだ。
この力のことは、学校に入るとすぐ広まるのでその前に家族に全部話そうか今迷っ
ている。
「まあ鍛錬もいいことだがしっかり休むのよ?」
「わかりました。お母様。」
「そうだ!アランは召喚獣の契約はしないのか?」
「召喚獣?.....しょ、召喚獣!?!?」
「そうか、アランには召喚獣のことを教えてなかったな。教えるより見せたほうが
早いな。」
というとレイル兄さんは手の平を前に出しこう言った。
【来い!サーペント!】
そういうと、目の前に小さな蛇が現れた。
この世界には、召喚獣もいるのか!
今回も無事投稿することができました。
次回の投稿は3月1日の予定です。
それではこれからもよろしくお願いします。




