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最強王子は力を隠したい  作者: シュウ
第1章 世界の説明編
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第5話 神器と力

それから二年がたち、俺はようやく七歳になった。


毎日練習は欠かさず行った。

魔法は、使っていれば鍛えることができるということも分かった。

練習は夜中に起きて少しの時間だけ砂漠に行き、あとは自室で小さい魔法を使うな

ど要するに、ちょっとした暇つぶし感覚で魔力を上げていた。

まあその代わりいつも寝不足だったが...。


そして、もう一つわかったことがある。

それは、【伝説の八つの神器】には意思があるということだ。

というよりは【魂を神器に変えた】というほうが正しいだろう。

自分の体と命を引き換えに、武器となり、武器の中で生きるといった感じだ。

だが、それはあくまで【伝説の八つの神器】だけということだ。


ちなみに神器たちに聞いてみたところ、俺の四つの神器以外のことはわからないら

しい。

いい機会だ、今俺の神器を全て説明しよう。

名前は、俺がつけた名だからネーミングセンスはないが許してくれ...


まずは、遠距離用の武器である弓だ。

名は【ディラ】ディライトフル(喜びに輝く)という意味でつけた名だ。

ディラは【ユニコーン】で、名前は一応喜んでくれた。

どちらかといえば、上品な口調で女性らしい。


次は、近距離の武器だ。

まずは、日本刀の【九花(きゅうか)】花のように綺麗な【九尾】ということで、こ

の名前にした。

そして、今言ったようにこいつは【九尾】でとても礼儀が正しい、毛並みやフォル

ムがとても綺麗だ。


そして、俺が一番愛用している武器が二刀流の日本刀だ。

名は、【白龍(はくりゅう)】【黒龍(こくりゅう)】とそのままの名前にした。

そのほうがかっこいいと思ったからだ。

そして、その名の通り【白い龍】と【黒い龍】でとてもかっこよかった。


最後は、一番扱いというか仲間になるのが難しかった特殊な神器だ。

名前を聞いてわかるとは思うが、名は【サタン】という。

その名の通り【悪魔の王】だ。

これが一番厄介だった。

その話はまた別の話でしよう。

結果的には仲間になってくれたので、よかった。


まあこのように、この世界にいる伝説に出てくるような生き物などが契約をし、神

器になったようだ。


次は能力の説明をしよう。

といってもそんなに多くはないが。


ディラの能力は【威力増加】で、【遠隔操作】という称号もついていた。

まあ、両方そのままの力だ。

遠距離武器の中では最強ではないだろうか...


九花の能力は【多刀使い】と【身体強化二倍】という能力だ。

これもまた強い。

まず多刀使いの能力は地面に刀を刺し、魔力か波力を流しイメージすることで、た

くさんの刀が空から降り注ぐ。

それを使い戦うということだ。

身体強化も、まず自分に身体強化をした後に、能力を使うことで二倍に跳ね上がる。

まさに俺のための能力みたいだな...


そして、白龍と黒龍にはそれぞれの刀に能力があった。


まず、白竜には【速度上昇(異常)】と【自動回復(強)】がついていた。

速度上昇はその名の通りだが、異常とついている。

試してみた結果、音速の速さ...いや、下手すれば光速にまで到達しそうなほどの速

さだった。

そして、自動回復も強いが何しろ俺には最初から自動回復がついていた。

つまり、それが約倍になるということだ。

異常とついてたらどうなったことか...多分傷一つ付かなかっただろう。

まあ今でも、付かないが...。


次に、黒龍だ。

黒龍には【環境速度低下(異常)】と【空間切断】という能力がついてた。

これは少しわかりずらかったが、使うとすぐにわかった。

まず、環境速度低下とは自分以外のもの全てを遅くするという能力だ。

白龍の速度上昇と似ている能力で、違うのは自分自身を加速させるか、周りを遅くす

るかの違いだ。

しかも、範囲指定なしでそれが異常ということは、まさに世界が止まったかと

思うくらいで最初は焦ったものだ。

そして、空間切断は簡単に言うと、切った場所にブラックホールのようなものを出す

能力だ。


最初は力加減を間違え、砂漠に大穴が開いてしまった...

あのときは本当に、砂漠で試して良かった。


そして、白龍と黒龍の二刀流を使うことにより新たな能力を使えるようになることが

分かった。

あけましておめでとうございます。

今回も無事出すことができました。

次回は2月1日の予定です。

これからも、末永くよろしくお願いします。

それでは、良いお年を!

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