表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強王子は力を隠したい  作者: シュウ
第2章 騎士団編
27/31

第26話 突進と想定外

模擬戦が開始された。

開始の合図と同時に、シエナは深く腰を落とし長槍を構える。

矛先にはもちろんアランがいる。

しかし、疑問に思った。

普通、攻撃されると分かった時点で【防ぐ体制】もしくは【避ける体制】になるはずなのだ。

だが、アランは微動だにしなかった。

一切動いていない。

涼しげな顔で、ただ神器の刀に手を添えているだけだ。

しかし、シエナはそのまま構えを続ける。


そもそも、疑問に思っただけで自分には何も問題はないのだ。

それは、自分の力に絶対的自信を持っているから。

今の騎士団は、今までの騎士団の中でも優秀と言われている世代だ。

その中でも、【軍事防衛兵】という役職のトップスリーと呼ばれているのがここに

いる【カローナ】【シエナ】【ユリティ】の三人なのだ。

中でも、絶対的突破力を持っているのが今アランの対戦相手であるシエナだ。

そんな強さを持っている人間が、学生相手に負けると思うはずもない。

現に今、微動だにしなかったことも、反応できていないだけだろうと思っていた。


しかし、彼女には一つの疑問が横切った。

つい先日、大規模戦闘にて多大な活躍をしたのは彼だという。

ミイナが言うのだから()()()()()

ではなぜ彼は、微動だにしないのだろう。

しかし、その考えをしたころにはシエナは力を貯めきっていた。


彼女の神器の能力。

それは【力の圧縮】という能力だ。

力を貯めた分だけ、攻撃の威力が増加する。

また、力を貯めてる部分は固くなるためある程度の防御にも使える。

体の部位ごとに、力を貯めることができる。

そういった能力だ。


今彼女は、【右手】【お腹】【両足】に力を貯めていた。

両足で地面を蹴り、お腹で回転力を与え、右手で押し出す。

これが、驚異的な突進力を生み出す秘密だ。


それが今、爆発しアランに襲い掛かった。

外から見ていた騎士のほとんどが、早すぎて何も見えなかった。

一瞬にして、シエナはアランに迫る。

槍とアランの距離が二メートルの時点では、アランはまだ動いていなかった。

しかし、一メートルまで槍が近づいたとき、とうとうアランは動き始めた。

刀を鞘に入れた状態で縦に構える。

そして、刀身を少し出したとき、ちょうど長槍が刀身に接触した。

接触した長槍は、確実にアランの中心を射抜こうとしていた軌道から外れた。


だが、シエナの攻撃はそれでは終わらない。

もちろん、当たらなかった場合の対策もしてある。

最初に地面を蹴った瞬間、足に力を貯めた状態でアランまで詰めていた。

そのため、すべてではないがアランまでの突進の威力をブレーキを掛け弱めること

ができる。

そして、突進の威力をそのまま回転力に変える。

左回りで回転することで威力を増した長槍はアランの首を捕えていた。


はずだった...。


いつの間にか、シエナの首と腕は空中に散乱していた。


シエナも、そして観戦していた騎士達も。

また、カローナやユリティでさえも驚いていた。


誰も、シエナが負けるとは思っていなかったのだから。

大事な用事が重なり、少々遅れてしまいましたが

無事投稿することができました。

読んでくださりありがとうございます!

次回は、11月1日に投稿する予定です。

コロナには皆さん気を付けてください!

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ