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最強王子は力を隠したい  作者: シュウ
第1章 世界の説明編
22/31

第21話 索敵と一撃

目の前の争いが、収まる気配は全くない。

というか、どんどん激しくなっている。

生徒たちは、冒険者や王国騎士達に続き戦闘を開始した。


そのとき、アランはまだ動いていなかった。

怖くなったわけではない。

考えているのだ。

この戦いに混ざると生徒たちと同じレベルで戦闘しなければ、強すぎることがばれて

しまう。

しかし、戦闘自体が面倒くさいためできるだけ早く終わらせたい。

考えた末、一つの答えが導き出された。


【司令塔を倒す】


これなら、誰にもばれずにかつ、短い時間でこの大規模戦闘を終わらせることができる。

アランは、一気に敵の中へ移動する。

当然そんな人間がいたら、見つかるに決まっている。

そこでアランは、全身に隠密の魔法をかけていた。

それにより、他の戦闘中の人間は疎か、そこらの魔物ですら気づきはしない。

ある一人の女性を除いては。


アランは、沢山の魔物を避けながら司令塔を探す。

そこらの敵は、【オーク】【鬼】あたりだろう。

(となると、敵の司令塔はその上位の魔物か...。)


「しかし、この中からその魔物を探すのは結構きついな。」


アランは、索敵の魔法はもちろん持っていた。

しかし、この戦場を索敵するとこの周辺の魔物も全て含まれる。

少なくとも千はいる戦場から特定の魔物を探すのはとても困難だ。


「さて、どうしよう。」


全く策が浮かばなかったアランに予想外のことが起きた。


~十一時の方向にハイオークがいます~


どこからか声がしてきたのだ。

さすがのアランも、戸惑った。

しかし、すぐに冷静を取り戻す。


「お前が誰なのかは後にする。俺の声が聞こえているならその方向に味方がいるか、

 そしてどのくらいの距離かを詳細に教えてくれ。」


そうアランが言うと、返答が返ってきた。


~距離は千八百メートル、味方はいません~


「了解した。」


アランは、今の会話でこの女性と会話が可能なこと、そして何らかの能力で索敵な

どが得意、もしくは特化していることがわかった。

が、今はそれより司令塔を倒すことが優先のためそこまでしか考えなかった。


「さて、ここからは俺の仕事だ。」


一息つき隠密の魔法を解除し、それと同時にお面をつける。

お面は何でもよかったが、最初に思いついたのが狐だったため狐のお面になった。

そして、【神器ディラ】を呼び出す。

実戦で初めての【伝説級】の神器だ。


「よろしくな、ディラ」

(ええ、主様。何なりとご命令ください。)

「距離は千八百メートル、そこらを丸ごと射抜いてくれ。」

(了解いたしました。)


周辺のオークや鬼はアランに気づいた。

しかし、動くことができない。

あまりにも大きい存在には、どんな生物でも手も兄もでない。

周辺のオークや鬼は気絶し始める。

そんなことは気にもとめず、(ディラ)を構え光と電気でできた矢を引く。

周辺に風が吹き始める。

そして、徐々に強くなり暴風になっていく。

ディラは言った。


(準備はできました。)

「わかった。」


アランは、矢を放った。

周辺に吹いていた風が、一気に矢に纏わりつき放たれる。

矢は加速し、周辺を削りながら標的へ一直線に進んでいった。

そして、千八百メートルの地点で爆発が起きる。

ハイオークは疎か、そこら一体の土地もろとも消し飛んだ。


その後、生徒は言ったそうだ。

まるで、神の一撃だったと。

今回も無事投稿することができました!

読んでくださりありがとうございます!

次回は、6月1日に投稿する予定です。

コロナには皆さん気を付けてください!

これからもよろしくお願いします。

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