第1話 異世界と王子
まぶしい...
ああ、でもふかふかなベットだ。
俺の家は貧乏なのに、よくこんな高いベット買えたな。
――いや違う。
周りを見回すと、部屋がとても広い。
そして、自分の体もなぜか、
「小さい!」
思わず声を上げてしまった。
するとドアがガチャッと開いた。
イケメンで、背が高い色白のお兄さんが来た。
「大丈夫か~アラン~(泣)」
そして、お人形のように抱かれ、すりすりされている。
そうだ、俺はこの前貧血で倒れたんだ!
ようやく記憶が戻った。
まず、俺の名前は【アラン=リアロード】という。
そして、さっきから抱き着いている男が長男の【レイル=リアロード】
とても優しい兄で、勉強も優秀だ。
「おはよう、アラン!」
ドアの前からその声は聞こえた。
微笑みながらそう言ったのは、長女の【ミアナ=リアロード】
ちなみにこの二人は同い年だが、少しレイル兄さんのほうが早く生まれている。
「あと、レイル兄さん?もうそろそろ離れていただきたいのですが?アランが
苦しそうです。」
レイル兄さんをにらみながら言ったその言葉は、まるで人を殺すようだった...
「あ、ああ!ごめんなアラン!」
「ほんとにアランがかわいそうよ。ね~アラン~」
と微笑みながらそう言っているが、結局抱かれている俺。
変わらないではないじゃないか!!!
この二人は俺のことを甘やかしすぎなのだ...
いつもいつも、まるで赤子のように...
「そうだ!お父様とお母様は?」
「二人は隣の国に挨拶に行ったよ。一応親ばかなお父様でも一国の王様だからな。」
そう、俺が転生した先は一国の王の子供だったのだ。
だた、俺は次男なので王様になれなどは何もないのだ。
なので、俺は将来ギルドに入るなどして、冒険者になりたいと思っている。
そして、この世界のことについても調べた。
まず、この世界には【魔法】があり、生まれつき誰でも持っている。
まあ、魔法が何かのいう説明はほとんどわかるだろうから、省かせてもらおう。
魔法には、SS、S、A、B、C、D、Eまでのランクがあるらしい。
ランクは、魔力の量、使える魔法の種類と質、そして使いこなせるかどうかによ
り、決まるらしい。
そして、この世界にはもう一つ能力がある。
それは、【神器】と呼ばれるものがある。
神器とは、武器に何らかの力が宿った特殊な武器のことだ。
神器もまた、生まれつきの能力なのだが、当然魔法とはランクのつけ方は違う。
ランクは魔法と同じくSS~Eまでらしい。
だが神器は、神器自体の能力の強さ、どれだけ使いこなせているかの技量。
その二点で判断される。
魔法を発動するときは、オーラのような魔力を体で感じ、その感覚を魔法として
発動する。
神器の場合、波動という魔力とは違った電流のようなものの流れを感じ、神器を
出そうとすると、自分の神器が現れる。
こんな簡単に言ってはいるが、とても難しいのだ。
ちなみに、普通は【魔力】と【神器】は反比例している。
例えば、魔力がとても高い人間がいたとすると、その人間は神器が使えないとい
うことだ。
逆に、神器の力がとても強いと、魔法が使えないということもあるのだ。
ただ、ほとんどの人間は両方使えるが、両方そこまで強くないということが多い
のだ。
なので、この世界で強いとされているのはだいたいは、片方の能力にたけている
人が多い。
そして、普通発動方法やどういうものなのかは、学校で習うことなのだ。
では、なぜ俺が知っているのかって?
それは...この城にある図書館で調べたからさ!!!
今僕は六歳なのだが、それまでに時間はたくさんあった。
六歳になるまでに、とても広い図書館のほぼすべてのほ本を読んだのだ。
今まで何百冊、いや何千冊読んだか...
〖第1話 異世界と王子〗をお読みいただきありがとうございます。
次回作は、10月1日の投稿予定です。
気長にお待ちいただけると嬉しいです。
初心者なので、文の誤字や不要な点がございましたらご了承ください。




