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最強王子は力を隠したい  作者: シュウ
プロローグ
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第0話 前世とこれから

「あなたにとって、良い世界であることをお祈りします。」


「ああ、ありがとう。」


 いきなりだが、俺は【転生】をしたらしい。

つまり、俺は死んだのだ。


 しかし、一つ気に食わないことがある。

それは、転生までに一時間かかるということだ。

なぜ、そこまで待たないとダメなのだ。


 普通転生といえば目が覚めればそこは異世界で


「わあ~、何この世界?まさか俺、転生したのか!?」


とか、神様といろいろ話してから


「ここが、神様が言ってた異世界か。よし、ここで生き残ってやる!」


とかが普通じゃないのか?


 まあいい、どうせ一時間も待つんだ。

いい機会なので俺がなぜ死んだのかを、説明しておこう。



 ~~数時間前~~


 俺は、ある医療の大学の平凡な学生だ。

それなりに容姿端麗で、性格もいいらしい。

勉強は、頑張っていたので学年のトップクラスに入るくらいだった。

いろんな女性に告白はされていたが、勉強に遅れたくなかったため付き合う

ことはなかった。


 学校の卒業式があったその日、久しぶりに学校の男子に話をかけられた。

 

「なあ、みんなで飲みに行こうぜ?今日ぐらいはいいだろ?」


(まあ、卒業式もあったし今まで断ってきたこいつらにも悪いし)


「ああ、久しぶりだし行くよ」


「ほんとか!?じゃあ駅集合だから来いよ!」


「おう!」


 まったく騒がしいやつだ。

まあ、ずっと話かけてくれたのもあいつだけだし。

それに、俺にはないところをあいつはたくさん持ってるからな。


 学校のやつらと飲んだ後、俺は帰るために駅へ向かった。

俺は小説、それも転生した人間がそのあと最強になるというよくある小説を

見ていた。

俺はそのありきたりなのが大好きなのだ。

最強には憧れるものだ。

俺もこうなりたいとずっと思っているのだ。


 小説を読んでいたらもう電車の音がしてきた。

今日は椅子に座れるかなと考えながら、俺は並ぼうとした。


「消えて」


「え?」


 人間は死ぬ間際になると、世界がとてもゆっくりになるという。

俺はそれを体験した。


(ああ、俺はこのまま死ぬのか。)


そう思った俺は、押したやつを見た。


(ああ、確かあいつは...俺が最近告白されて振ったやつだったか...)


(仕返しってやつか、ついてないな...そんなことで死ぬとは...)


電車に俺はひかれた。



 目を覚ました先にはとてもきれいな女の人がいた。

まるで女神さ.....いや、俺が死んだのは確実で目を覚ましたら前にはとても

きれいな杖を持っている女性...

 

 女神じゃね????


「よくぞ来ましたね。」


「あ、どうも~」


「全然焦っていないですね?」


「いや、なんか死んだっていうのがわかってるので、何があっても焦らないん

ですよね...」


「そうですか。まあ、呑み込みが早くて助かります。」


「では、今私は転生しよと思っているのですが、よろしいでしょうか?」


「そんなにあっさり転生してくれるのか?」


「はい、あなたはまだ若いのに死んでしまった。それは我々の責任ですので。」


 ということで、俺は転生することができだ。

ちなみに、


「あなたの記憶を消すこともできますが、どうしますか?」


といわれたときは、記憶を消す人間なんているのか?と思った。


女神様に世界のことをいろいろ説明され、驚くことや楽しみがたくさんできた。

この世界のことについては、また今度話すとしよう。


女神は、首をかしげて言った。

「では、準備はできましたね?」


「ああ、ばっちりだ!」

(ばっちりどころか、楽しみすぎてしょうがない!)


「先ほども説明した通り、転生には一時間ほどかかりますのでその間はくつろい

でいてください。」


「はぁ...長すぎるが、まあ転生することができるなら、仕方ないか...」


「転生後の世界での、あなたの設定をするには最低でもそのくらいの時間が必要

なので、そこは諦めてください。」


「わかってますよ、転生してもらうのですからそれくらいの時間は承知の上です!」


そして女神は、微笑みながらこう言った。

「ではお別れです。最後に一言。」


【~あなたにとって、良い世界であることをお祈りします。~】


「ああ、ありがとう。」



試しにこれだけ投稿してみて、読む人が少しでもいたり、書きたいなと思ったらまた、投稿しようと思います。

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