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忠犬 ～奈良の主はだぁれ？～
もう一つになっても大丈夫ですか？
生を求めて右往左往とかお疲れ様です。
協力して米作り、平等に分け合うだとか笑わせますよね。
古い時代なんて一掃して前へ進みましょう。
私は上でお前は下でお前は奴隷確定で、
ご主人様に跪きなさい足を舐めてはいかがです？
これが私の築く新しい世の中なのです。
不満があるなら奈良から出て行けばいいでしょう。
老若男女も関係はない、覚悟はいいですか？
甘えた気持ちでいるなら私が教育し直してあげましょう。
この私だけに忠実な、賢い犬にしてあげましょう。
課税に不満があるなんて、私のために貢げないと？
悪い子にはお仕置きが必要みたいですね。
奈良を逃げ出したお前に、生きる場所などありません。
いつかきっと後悔するから、私からは止めません。
不満があるなら奈良から出て行けばいいでしょう。
ただし奈良ここは私の場所ですから、わかっていますね。
くにの中心が私にあるということを、そのことを、
決して忘れないようにするといいと思いますよ。
困ったときの参考にもなるのではないでしょうか。
ご主人様とするべき人物が見えてくるのではないでしょうか。
賢い判断ができると信じていますよ。
