第10話 出口からのハゲズラ!
「HAGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」
いやね?もぉなんか疲れましたよ。
だってもぉ10話だよ?流石に邪魔者とは違う展開希望しますよ?だってハゲだよ!?ハゲが邪魔だよ!?
なんかレベルアップのためバトルするとか?ヒロインに会えちゃうイベントとか?ライバルやなんやかんやあんじゃん?てかあれよ!流石の思考回路も自暴自棄にもなるよねー!
どーにでもなぁれ。
なんて一人で心の中でツッコミ入れてるとハゲの集団から髪の毛?があるやつが前に出て来た。
「おい、今テメェバカにしただろ?」
「ZURAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
いやもぉ止めてくんない?お次にヅラとか・・・ズラも邪魔!しかもこのズラズレてんですけど!?笑わせに来てるの!?来てるよね!?
「テメェ・・・死ぬ覚悟できてんのか?髪の毛の。こちとら命かけてここにいるんだよ。」
いや髪の毛の死とか言われても・・・
「・・・髪の毛を生やすために今俺たちは命懸けでアーティファクトを盗みに来たんだよ!俺たちがどんな思いでここにいるか!」
あーなるほど、髪の復活を成すためにテロってるのね。
「・・・それをテメェは言葉も選ばず罵倒して・・・テメェに分かるかよこの気持ちが!いやわかんねえよな!?髪があるからな!人にバカにされ、見下されて、嫁に捨てられるこの気持ちがよぉ!だからここからやり直すんだ!髪があればなんでもできる!いや!生まれ変わるんだってな!」
いやバカにしたのは確かに悪いけど髪がなくてもそこまでひどい扱い受けるかね?普通。
「なら、やるしかねぇだろ!この頭を終わりにするしかねぇだろ!テメェも人の気持ちが残ってるなら協力しやがれ!」
ここにきてまさかの協力要請!?バカなの?でも少しは気持ちは分かるけどね。でもアウト。そして何よりムカつく。
「髪の毛は死にたくないし、協力もしないよ。てゆーか・・・」
ムカつくから少し巻き上げよう。
「・・・ハゲとかズラと言われてマジギレとか脳みそまで剥げてるの?それともズラでも入ってんの?自分達は負けたと思い立ち上がり栄光をつかむためにテロを起こすとか・・・生理的に無理。」
「なっ!てめぇ!」
よし、掛かった・・・
「もしかして図星?ははっ!ここまで来たらマジでビックリだよ。自分達には辛いことしかない。いいことはない。髪があれば、髪さえ戻れば変われる。そう思ってる?」
「そうだ!」
「だから君たちはそんなにも醜くダサく気持ち悪いんだ。自分の価値も見出だせない弱者。」
「バカにしやがって!許さねぇ・・・」
「へぇ、許さないんだ。ならどうするの?」
「そんなの土下座させて謝らせてからぶっ殺してやるよ!」
「はい、どうぞ。」
両手を広げていつでもどうぞの仁王立ちで構える。
「・・・は?」
まぁ固まるよね。それが狙いなんだけど。
「でもこれだと僕だけプライド&命が損するから賭けをしようよ。あっ、ルールは簡単。僕1人対君たちで戦闘をする。とても簡単だよね?負けたら土下座とお命をあげる。あれだけバカにしたんだし当然だね。もし僕が勝ったら僕の命と同じくらいの物をもらうよ。」
この賭けはただ金品と情報を巻き上げるだけ。命もとらないし、とられる気もない。てゆーかこんなことしなくても情報は人に聞けばいいんだけど、コイツらの気持ちとかモチベーションとか気に入らないから叩き潰そうと思う。
ハゲだから何もないとかなにいってんのかな。自分の扱いを避難するより他に自分に落ち度がないか考えたなかねぇ。
それにこれぐらいバカにしないと賭けには乗ってこないだろーし。
「・・・あぁ?そんな賭けに乗っても・・・」
「いや、いいんだよしなくても。僕は助かるし外に出られるから。でも君らは1人に対して大勢で逃げたってレッテルが貼られるね。」
「・・・やってやるよ!」
・・・ははは!かかった。これでオーケー。コイツらの頭のなかは賭けに乗らないとこいつに謝らせれないとか思ってるんだろうね。普通に殴って謝らせればいいのにね。
「なら始めようよ。そろそろ外に出たいし」
「ほざいてろ!すぐに分からせてやるよ!」
さて、これで旅に出るお金は何とかなるね。外に出てもお金無いとか洒落になんないし。
「おらぁぁぁぁぁ!」
何故か1人でズレ?が襲いかかってきた。
・・・あっ!なるほど!後ろのヤツが魔法撃つのね。
「無の属性よ、固きその塊を現せ!ボール!」
白い球体が現れてこちらに5発撃たれた。目では追えるしそこまで威力はなさそう。
ゴン!
「いって!」
あれ!?《反射》しないんですけど!?はい?なんで?いやまずまだ向かってくる球をよく観察してみよう。
「・・・わかんない・・・っ!」
珠を避けて落ち着こうとすると目の前にズレ?が剣を上段に構えて降り下ろしてくる。
カァァァァァァァン!
「なに!?」
よ、よかったぁ!これで《反射》事態は張れている。でもさっきの《ボール》は《反射》しなかった。
「おい!魔法隊はその《魔球》で最後だ!次は2級魔法を使え!威力をあげていけ!」
ん?《魔球》?あれはストレートに飛んできたしナックルみたいに不規則な飛びかたもしていなかったし・・・なんで《魔球》・・・ん?もしかしてファンタジーあるあるの魔力の固まり的な?
んーどうなんだろ・・・もしそうなら魔力を感じる?ことができれば《反射》できるね。
「無の属性よ、固きその塊を現せ《ボール!》」
属性に語りかけてイメージして射出。とりあえず1発当たる。てゆーか今度は10発か。
「っく!」
あっ!なんかブラウン管のテレビの画面をさわろうとした時のあの静電気?見たいな感覚がする!スキル使うときもこの感覚がするね。もしかしてこれが魔力?
「ッが!」
もう1発受けて確認。・・・間違いない!スキルを使うときと同じだ!
ガガガガガガガガっ!!
「くっはははははっ!ほかの魔法なんか要らなかったな!ダサいのはお前だな!」
「んー、ハゲズラには負けるよ。ダサさに関しては」
「なに!?」
なぜ生きてる!?見たいな顔されても、あなたさっき《魔球》より強いやつ撃てって言ってたじゃん。
「じゃあ次は俺から行くよ。」
ピシィ
「っ!!・・・っ!・・・!」
「・・・っ!」
「・・・!っっっっっ!」
「陸上溺れ溺れ大会始めー。」
誰からも返事返ってこないね。てゆーか無理だね。酸素無くしてるんだから
突然息が出来ないから回復担当?のヤツに話しかけようとするが、声が出ないことを知る。そして俺はゆっくりズレに向かって歩き、目の前まで行く。
「っ!・・・!」
「うん、聞こえない。」
という事でズレだけ解除。
「プハァ!あぁぁぁ!・・・はぁ、はぁ」
「一応確認ね。僕の勝ち?まだやる?まだやるならもう一回同じ事をするし、他のハゲズラは窒息するよ?」
「なんてやつだ!」
「いや、テロリストには言われたくないよ?んでどするの?他の人死んじゃうよ?」
それを聞いたズレは顔面蒼白で降参すると言ってくれた。よかった、皆解除っと。
「さて諸君、勝ったのは僕だから言うことを聞いてもらうよ。」
「くそっ!ドンに何て言えば!」
「そこも含めて話すよ。まず、有り金全部貰うね。それとこのテロとテロ集団の解散。」
「・・・なに?」




