スキルスタックとは
完全に説明回
スキルレベル制限Ⅰ
成長ⅩⅩⅩ
スキルスタック
この三つはいったいどういうものなのだろう?
年上のみんなは自分のギフトを念じると効果がわかるといっていたので自分もやってみることにした。
スキルレベル制限Ⅰ
全てのスキルの習得上限がLv1になる
目の前が真っ暗になったような気がした。
レベル1までしか習得できない。
自分は神から見放された者だという現実を突き付けられたのだ。
レベル1と言えば素人に毛が生えた程度のもので、かくいう自分も友達とチャンバラをしていたら
剣術 Lv1 を習得していたというくらいのものである。
もう自分は普通の人以下の能力しかふるうことが許されないのだと卑屈になりながら次の、成長ⅩⅩⅩを見ることにした。
姉も持っている成長、だが自分にはほとんど関係ないことが分かっているので数値など大した意味はないと投げやりになりつつ効果を念じる…
成長ⅩⅩⅩ
あらゆる技能、スキルの習得速度を向上する(+260%)
驚きの高さだがやはり気分は晴れなかった。
どうせ次もこんな感じなんだろうと諦めつつ次を念じると…
スキルスタック
習得できるスキルが上限レベルに到達すると、同一スキルを再習得することができる。
再習得したスキルは効果が同時に適用される
…ん?説明が難しくてよく分からない。もうちょっと分かりやすくならないのかと念じると
例が示された
例)剣術の場合
剣術Lv1(+0)と表記され複数の同一スキルを習得することができるようになる
剣術Lv1(+1)では二つの剣術Lv1を習得しているものとして能力が適用される
……これはもしかしたらもしかするかもしれない。
物は試しという言葉がある。
家に帰ってから試してみることにした。
僕が絶望するものとばかり思っていた両親はニヤニヤしている僕をみて気がふれたのだろうかと心配しているみたいだが、希望の光が見えたのだ。ニヤニヤしないわけがないのである。
そうして家に着き、ちょっと疲れたからと家族に伝え僕は
自分の部屋でスキルを習得することにした。
冒険者を志す上で瞑想は重要なスキルであるし、簡単に取れるというのでやってみようと。
楽な姿勢で座り、息を整え、軽く目をつむる…
と気持ちが落ち着いてきたと思ったその時だった。
瞑想を習得しました
瞑想を習得しました
瞑想を習得しました
瞑想を習得しました
瞑想を瞑想をm
「うわぁっ!」
頭の中に強烈に反響する勢いで瞑想が習得されたことが伝わってきた。
急いで瞑想がどうなっているのか確認すると
瞑想Lv1(+9):スタック限界
瞑想とは本来気持ちを落ち着け体力と魔力を徐々に回復させるスキルであるが、とんでもないことになっていた。Lv1ではこころなしか体力が回復しやすくなった程度と言われ、数値にすると3%程だといわれているが、自分の中にある瞑想は35%ほども回復力を高める状態になっていることを感じ取れた。
このことに気付いた僕はこの後寝てしまうまで瞑想を続けるのであった。