とんでも無いものを擬人化しちゃいました。
とある友人と書き上げたリレー小説です。
完全なるネタであり、悪ふざけです。もはや下ネタに近いです。
正直投稿するかどうかは悩みました。『誰が読むんだ?』と言う疑問とともに、『読んで下さった方の逆鱗に触れるのでは?』という不安が頭を過ぎったからです。
内容はカオスです。
それでも読んで下さるという方、ありがとうございます。
海のような広い心で閲覧していただけると有り難いです。
それではどうぞよろしくお願い致します。
あるところにぱんつがあった。
ぱんつは才色兼備の少女で、沢山のふんどし達のマドンナだった。
ある日、ぱんつが住んでいる街に旅人のブリーフが訪れた。
それは突然の出逢いだった…。
スタスタっだっだっっ
「はぁ、はぁ…。(どうしよう。まだ付いてきているわ!!早くどこかに隠れないと。)もう駄目!!走れなキャっ」
ドンっ!!
「すまぬ!!大丈夫か?」
思い切り尻餅をついてしまったことへの恥ずかしさと痛みから、ぱんつは顔を赤らめる。
恐る恐る顔を上げると…。
そこにはぱんつと同じ純白の肌――巷で噂のブリーフがいた。
「!!あなたは!!!!…一度お会いしたいと思っておりました。私は、」「話してる隙は……無さそうだぜ」
ぱんつがキョロキョロと辺りを見回すと、そこにはふんどし(ストーカー)の群れが出来ていた。ぱんつとブリーフは、ふんどし達に完全に囲まれてしまったのだ。
「「「ケセセセセッ」」」
「そんな…うそぉ」
ぱんつはそのふんどしの数に怯え、思わず後ずさった。
「逃げるぞ!!」
怯えるぱんつの裾を掴み、ブリーフは迷うことなくふんどし達の群れの中に飛び込んでいった。
しかし、次の瞬間にふんどしたちは驚くべき行動に出たのだ。
己が体を一枚の布と化し、数百となった布は互いに絡み合った(ホモではない)。
そうしてできた包囲網に二人の逃げ道は跡形もなくなってしまった。
もはや絶対絶命……ぱんつは全てを諦めたように瞳を閉じた。
「ぎゃぁぁぁあああ!!!!」
突然聞こえてきた悲鳴。それは思いも寄らぬ、ふんどし達のものだった。
目を開けると、更に上を行く奇想天外な展開がぱんつを待ち受けていた。
なんと、ブリーフの端が刃物のように鋭くとがっていたのだ。そしてそれはブリーフの牙となり、包囲網を切り裂き、2人に新たな“希望”と言うに相応しき道を与えたのだ。
再び走り出した2人の間に言葉はなかった。
―あの後、ブリーフが切り裂いたふんどしたちはそのまま息絶え、危うくも難を逃れたふんどしたちは支えを失い次々と地に投げ出された。――
ブリーフは走りながらも、心優しきぱんつから零れでた一筋の涙を見逃しはしなかった。
2人はゆっくりと足を緩めた。追っ手は来ない。2人は見事、逃走に成功したのだった。
しかし、2人の間に流れたのは喜びの旋律ではない。
他でもない、空虚な沈黙だった。
「ありがとう……」
余りにもか細いぱんつの声は、すぐそこに寄せる波の音にかき消されてしまいそうだった。
「君、名前はなんと言う?」
「私はぱんつ。ぱんつよ」
「ふむ。ぱんつか……良い名だな」
「俺は…――」
「知ってるわ、旅人さん。 小さな村だからちょっとした情報はすぐに入ってくるの」
それからぱんつは少し目を伏せる。
そして躊躇いがちにこう尋ねた。
「あの…ブリーフさん。私を……私を連れて行って下さらない?貴方の旅に」
ブリーフは目を見開いた。
「っ!?貴女は自分の言っていることを分かっているのか?この旅は、貴女のような若い娘には危険すぎる!!」
しかしぱんつは怯まず、吐き捨てるように言い放った。
「無理は承知よ。でも、危険なのはどこにいたって一緒。ここにいれば、どうせふんどし達の餌食になるだけよ。貴方が今日会った奴らなんて、ほんの一部。あいつらは永遠に数を増やし続けるんだから。ねぇお願い、私も一緒に連れてって……」
「きび団子をくれたらな」
ブリーフの返答に、ぱんつは耳を疑った。
「え?」
「はっはっはっはっは!!」
今度は豪快に笑うブリーフ。ぱんつはいよいよ混乱状態に陥り、目を白黒させた。
「冗談だ。行きましょう、お嬢様?」
差し出された大きな手に、黙ってぱんつは小さな手をのせた。
ぱんつの頭は、未だ冷めない熱に魘されていた。
2人の旅は、まだ始まったばかり。
つづく、かも。
言い訳するつもりはありません。
すいませんでした!!
閲覧ありがとうございました。