ひとつの勇気
好きと口に出すのにとても苦労する、みんな一度は体験したことのあるようなストーリーです。共感するところもあると思うので、見てみてください。一種の誌です・・?
好き。
その一言をいうのに、どんなに苦労しただろう。
さ、し、「す」、せ、そ。
か、「き」、く、け、こ。
最初の2文字とあとの二文字。
最初の1文字とあとの3文字を、
ほんのすこしの声音で言って、
あなたに伝えるこの気持ち。
あなたにこれを伝えるために、何度練習しただろう。
どうしても好きと口に出せない。
ならば、ひとつの言葉としてしまおう。
そう思って思いついたのがこれ。
私はただ、五十音の「さ」のだんと、
五十音の「か」の段を音読しているだけと思おう。
そう考えても口に出すまで何日もかかった。
努力の成果がこれだった。
「・・・・す・・・・・き・・・。」