問いかけ少女と自分
はいはーい。千嶋です。
「これって・・・文学?」と言いたくなるようなものを投稿したいと思います。
人魚と笑子が共に恋愛がらみなのに大して、こっちは自分の中でしかストーリーが進まないので
友情・努力・恋 は存在しません。むしろ存在したらキモい。
と、いうわけでいつ終了するか分からない見切り発車の作品、『自分を探すたびに』
スタートォ!
「ねえ貴方。貴方は何で生きているの?」
くすくすと笑いながら、自分とは似ても似つかない顔の少女が言葉を発する。
彼女はいつも自分に答えられない疑問を投げかける。
仕方が無い。それが彼女の役なのだ。
彼女が尋ねて自分の中の誰かがそれに答える。
そして自分はそれをじっと見守るだけ。
同じように生まれたはずなのに、彼女と自分でどうして違うんだろう。
動き回って自分の中を攪拌していく彼女と
一所から動かずに自分の中心に居座る自分。
元は同じ者だったなんて信じられないではないか。
「ねえったら。貴方聞いてる?死んでない?」
長い間黙っていたものだから、少女が少し怒ったように詰め寄ってきた。
自分はあせって口を開こうとした・・・だが
「あ、そうか。貴方喋れないんだったわね。」
そうだ、喋れないだけじゃない。
見えない聞こえない匂えない触れない味わえない。
そうだ、私には身体が無いんだ。
「まったく・・・自分達に身体吸収されるとかどういうことなのよ。」
この軟弱者、と少女が自分を蹴る。
もちろん、自分に身体なぞ無いんだから痛みは無い。
「貴方、きちんと自分のこと考えてるの?」
あぁ、考えてるよ。
“私”のことも“俺”のことも“うち”のことも
そして今は眠っている“僕”のことも。
みんなみんな、自分の一部だ。
考えないわけないじゃないか。
そう聞こえない声で呟くと、少女は苦虫を噛み潰したような顔になりながら
自分のことをもう一度蹴った。
「そうじゃないの。貴方のことを貴方は考えているのかってことなのよ。」
自分のこと?
ははっ考えるわけないよ。
だって自分はイレギュラー
それでいて自分は全ての基礎
自分の中の彼らは全て自分の派生体
同じようで、みんな違う
でも違うようで、根幹は同じ。
彼らについて自分が考えるのは
自分について考えることとイコールではないけれど
自分について考えることは彼らについて自分が考えるのとイコール。
『だったら、わざわざ自分のことなんか考えないよ。
だって時間の無駄だろう?』
結局、自分は彼らのことを考えることによって
自分自身のことを考えているんだ。
そう笑うと、彼女はやっぱり嫌そうな顔をした。
彼女は自尊心が高いから、自分のような考えは受け入れがたいんだろうか?
でもね、これが自分の思考回路なんだ
自分以外を優先したい、
いや、しなきゃいけないという強迫観念が自分を襲ってしまうんだ。
これは変えられないことなんだ。
「あらそう。だったら、少しくらい自分探しの旅にでも出たらどぉ?
そしたら少しは身体を取り返せるかもしれないし
考え方も変わるかもしれないでしょ!」
そういって彼女は、触れられない自分の手を掴んで走り出した。
あぁ、なんて馬鹿な娘。
自分はここから動けないんだ。
それでも自分は動かなくても全てが見えるんだよ。
君のしようとしていることは、完全なる無意味にすぎない。
それでも、自分探しの旅か・・・少しだけおもしろそう。
「ほらっ行くわよ!」
自分を睨む少女を見ながら、自分はゆっくりと立ち上がった。
登場人物
・自分・・・おそらく彼(彼女)の核。
しかし言動を見ていると、なんだか生まれつきの存在じゃない気もする・・・
私(作者)にも分かりません!←
・少女・・・言われたくない疑問をさくさく聞いてくドS美少女。
いろいろうろついてるので、この旅の案内人的ポジションですが
案外あっさり消滅してしまう可能性あり




