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私の居場所を見つけてください。  作者: 葉方萌生
第一章 廃病院からの誘い

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12/25

◾️八月二十三日土曜日Ⅴ

***


「何も映ってない……」


 今日、撮影した映像を見返した私はぽつりとつぶやく。

 映像は、ただ私が廃病院へと潜入して、薄暗く不気味ながらも普通の「廃病院」の姿を映しているだけだった。

 私が聞いた、『ワタシ……ハ……ドコ……。』という不思議な声も入っていなかった。

 私が何かに怯え、走って逃げ去ったということしか分からない。不可解なところといえば、逃げているシーンが15:05から15:52まで四十七分間も記録されていること。


「そんなに長く走ったわけない……」


 病院の入り口から突き当たりまで、じっくり観察しながら歩いて、三十分程度だった。スタスタ歩けば十分もかからないだろう。

 それなのに、走って入り口まで出てくるのに四十七分……?

 ありえない。そんなに長くかかるはずがないのだ。

 映像はずっと乱れっぱなしで何がなんだかよく分からないし……。編集の際にカットするしかないなぁ。

 今日は編集までする気力が残っていないので、ひとまずスマホに映像を保存した。編集はいつもパソコンでしているけれど、念のため元データはスマホにも残しておく。

 明日の昼間に編集をして、夜にチャンネルにアップしよう。

 怖い思いをしたし、少しでも多くのひとに見てもらえますように。

 その日はそのままベッドに入り、泥のように眠った。



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