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クエストNo1

ステータス、スキル、スキルツリー、世界にはいつからか人間。一人一人にスキルと言う物が存在し、様々な事が出来た。


この能力の発祥は唐突だったらしい突然、使える人が増えていき。まだこのスキルの解明は出来ていない。……キーンコーンカーンコーン!


「っと、まぁみなさん眠くなるスキルの歴史授業はおしまいです」


教卓で女の先生……佐木先生が本を閉じる。教室の中は眠気で満ちていた。当然だ歴史の話しだし、僕含めてみんな眠そうだ。


「はい!次は体育なので、着替えてくださいね」


先生がそう言って、教室を出ていく。この眠くなる授業の後で体育はまじできつい。と僕以外にも呟く生徒が数名。


「まじかー!だる~」 


数人の女生徒が教室を出ていく。着替えるためだろう。とっとと僕も着替えよう。


「なぁ、綾凪」


制服を脱ごうとすると声を掛けられた。体が細マッチョと言わんばかりでイケメンの友達、有滝龍。小学校の頃に知り合ってから、ずっと一緒だ。


「なに?早く着替えないと……」


有滝の後ろを見ると数人が僕をみてる。顔が赤い奴もいる、なんで?。


「綾凪……お前、男の娘って自覚あるか?」




そう僕、綾凪美斗は男の娘らしい。確かに身長は153cmだし声も女声です。と診断された。自分でも驚くぐらい肌も白いし細い。




「僕がいると、着替えるのやっぱり大変?」




回りにいる男生徒が頷く。実際これは初めてではない僕は大抵、誰にも気付かなさそうな部屋で着替えてる。


移動した部屋に合った、鏡で自分を改めて見てみる。男装女子と言われても疑いようがないぐらい綺麗な顔立ち。肩に付くぐらいの綺麗な黒髪。制服を着ていても女の子にしか見えない。体操着に着替えても特に男の子の様さが見つからない。


当然だけど、胸はない。男の子なんだから普通だけど。


「早く、着替えよう」


体操着にさっさと着替えて、部屋を後にする。

廊下を進む、もうみんなグラウンドに言ったのかな?指を動かしてステータス画面を表示する。見慣れた画面だ、それにゲームをしている人なら誰でも見たことあるような画面。


「スキル……」


スキルの使用は体力を使う。それに失敗の概念はない、スキルツリーで覚えれば自然と出来る。本当にゲーム見たいだ。


スキルポイントの会得も至って簡単。別に戦う必要もないし、そもそも魔物なんて生物いない。スキルポイントは生活していれば自然と増えていく。


学校はスキルポイントをどんどん身に付けさせて、スキルを解放して。社会人になっても困らないようにする場所に変わった。


上げたいスキルがあれば、そのスキルに関した事をすれば熟練度が上がる。


「グラウンド……このぐらいの高さなら降りれるかな?」  


3階……降りてもいいけど怪我はしたくないから階段をしっかり使おう。少し急ぎ足で降りて、グラウンドに向かった。


グラウンドに付くとまだ授業は始まってない。それに先生がいない。


「綾凪、来たか。先生がまだ来てなくてな」


「そうらしいね」


それぞれ自習連をしだす。動けばスキルポイントを手に入れられる。だからかみんなやる気が起きてる、生徒達の体が薄く光るのが見えた。あれがスキルポイント獲得の証。体が少し発光する現象。


誰もが全てのスキルを手にすることは出来ない。人それぞれに個性があるように適正も存在する。みんながみんな何でもは出来ない。


スキルポイントの会得も同じだ。平均は1000P、努力次第では変わるけどほとんどは変わらない。元から1500Pだったり2000Pだったり。  


「先生、遅いね」


「だな、なにしてんだろ?」


回りで自習連してる中、僕達二人だけなにもせずに待っていると。佐木先生が走ってこっちに来る、だけど……。


「うん?どうした、綾凪?」  


僕は有滝を壁にして、少し隠れる。

見つかりたくない。


「有滝、僕を隠して」


疑問の顔を浮かべる有滝ありたを尻目に佐木さき先生が連れて来た。女の人を見る。


「?……美斗、いた」


ニコッと微笑む彼女に僕は少し安堵した。いつもなら僕の方に走ってくる……あの姉に。


「はい、みなさん注目してください。」


佐木先生が手を叩いて、みんなを集める。


「この学校の卒業生に来て貰いました。挨拶をお願い……」


「私は綾凪真守、よろしく」


男の勝りな姉らしい動きを見せると、僕の方を見てウィンクしてきて。姿が消える。


「お姉ちゃんから逃げようなんて、そうはいかないよ。美斗」


急に僕の背後に現れて抱きついてくる。


「逃げようなんて、考えないよ。そもそも逃げるも無理ゲーだし」


そうこれが姉の得意スキル、近くにいる数人の人から認識されないスキル。聞けば誰でもよからぬ事に使用するであろうスキル。


だけど欠点がある。カメラやレンズ越しだと見える、すなわち肉眼で見えないだけだし触れるまたは触れられると姿が出る。


「真守先生と一緒に体育とこの後の授業をしましょう」


佐木先生の一言で男子生徒のガッツポーズが見える。女子生徒も数人が喜んでいるように見える。


理由は明白……姉は美人だ。男からは当然。女の人からは憧れの目を向けられてるらしい。姉がそう自分で言っていたからだけど。


「美斗、スキルどんな感じ?」


「なに、お姉ちゃん。僕はまぁ大丈夫だけど……」


右手を差しだしてくる。僕も自分の事をちゃんと知ってるから手を合わせる。


「無茶してないよね?」


「してたら……」


「ぶっ飛ばす」


笑顔でこの顔は怖いな。お姉ちゃんの手に合わせてから体を赤く綺麗な秋の色のオーラが回りに漂う。


それは、星のようにキラキラしている。赤色から青色に様々な光が遊んでる、これがスキルの粒子。創作物では魔力や奇跡の力と言われるもの。


何をしているのかと言うと……綾凪美斗あやなぎみと、僕は希に生まれる特別な存在らしい。スキルの世代に成ってからはみんな自分の好きな事ややりたい事のスキルを磨く。


もともと姉のようにスキルを持っていたり、スキルツリーを解放してスキルを手に入れたり。


ただ……僕の体は勇者と言う現象らしい。みな好きな系統の一種類のスキルを解放していくのに……勇者は全種類のスキルを全て解放していく限界はない。


あるのは肉体的の限界。スキルの会得量が多く、使用も出来るけど体が不可に耐えられなくなり。終わる。


「終わったよ……美斗」


「ありがとう、スキルは?」


姉の声で目を開ける。僕は寝ていた見たいだ。


「うん、スキルは大丈夫見たいだね。美斗ちゃんと持ってる?」


「持ってるよ、ないと咳出るし。体が危ないし」


自分の首から下げられてるペンダントを手に取る。このペンダントは僕のスキルによる体の不可を軽減する道具。


「そうだ!美斗、部活する気はない?」


「部活?でもスポーツは出来ないぞ。やったら死ぬ自信がある」


スポーツ、サッカーや野球といった普通の競技だけどスキルを使用してのスポーツが普通だから、ゲーム見たいな必殺技をみんな使ってる。


僕がやったら死ねる。姉ちゃんは腕を組んでニコニコと笑顔だ。


「私がこの学校にいた時に作った部活なんだけど、クエスト部って言うところ」


「クエスト部?」


クエスト。ゲームとかで聞く言葉、サブクエストとかストーリークエストとか。でもクエストって言うと思い付くのは人々のお願いを聞いて解決する者のはずだけど。


「部活活動は至ってシンプル、町の掲示板。学校の掲示板を見て、依頼を見つけて解決するだけ」


「僕の体の事を知ってるよね?」


姉ちゃんは急に僕の顔を見つめてきて。デコピンをされる。痛い……。


「美斗こそ忘れたの、あんた凄いお節介なのよ?……昔、勝手に知らない人の事に首を突っ込んで死にかけたの忘れたとは言わせないよ。」


目が恐い。そう昔、小学生のころ自分の体の事を全然知らなかった僕はその時点で数十個のスキルを無意識に習得していた。


僕は学校の帰り道で一人の女の子を助けた。道路に突きだされていた女の子、それは他の生徒の悪ふざけだ。


僕はとっさに走り出して。スキルを3個同時使用した。無我夢中で何を使用したのかは分からなかった、だけど気付いたら道路ではなく。歩道に僕もその女の子も一緒に倒れていた。


助けられた……と安堵していると体の奥で何かが起きた。心臓が凄い心拍数で鼓動して凄く苦しかった記憶がある。


最後に見えたのは姉ちゃんの顔、その後。気付けば病院のベッドにいた。


僕がした事だ。後悔はなかった、人を助ける事が出来たから。

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