人生
強くなる。そう決めたなら、まずは刀を手に入れなければ、そう思った。だが、俺の身体はまだ赤子。
あまり自由には動けない。
「ところでこの子の武器は?なんだったんだ?」
は?武器だって?俺の?
どういうことだ、生まれた途端に武器を持っているはずがないだろう。何をさも当たり前かのように。
「そうね、まだ顕現できないのかも。」
顕現。ますますわからない。この世界では赤子のころから武器を顕現させて戦うのか。
「少し遅れることもあるらしいからな。気長に待つとしようじゃないか。」
なるほど、個人差があるのか。でもどうやって顕現するのだろうか。赤子ならば無意識で、もしくは危険を感じたら、とかだろうか。
あのあと、俺は両親の目を盗んでこの世界の常識について調べた、結果は
1.この世界のすべての人間は生まれたときから何か しらの武器を持っている。
2.一部例外を除き、生まれたときから武器を顕現で きる。
俺は2の一部の例外らしい。
原因はよくわからないがいつの間にか使えるようになる、とのことだ。
3.特殊な場合を除き、武器は破壊されても少しずつ 再生する。
4.同じ武器種でも、形状、色、装飾は生まれたとき から皆違う。
5.スタートの違いはあるが、経験を積めば積むほど
性能は向上し、稀に形状等が変化する。
この中でも4はわかりやすかった。すれ違った子供や大人の持つ武器には、短剣、弓、槍、杖など人それぞれだったが、短剣であれば、左右対称の物や、反ったもの、歪な形のものもあった。
もうひとつ、これは俺にとって最も重要と言える知識だ。それは、
俺の生まれた家は有力な貴族であり、主に魔王軍との戦闘に貢献しているらしい。
魔王軍とは、いまから何百年も前から人間と戦っていると聞いた。前世でも少しゲームをやったことがあるが似た設定の物があった。
特に最近活動が活発化してきたらしい。
思ったよりもこの世界は複雑だったらしい。
それでも、俺は全てを使って強くなる。
それが、俺の生きる意味だから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。




