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第八話 守護者


「大鎌を振るう赤いSVF、心当たりはあるか」


ルークは決闘に負けたグエンに詰め寄る。


「あ、ああ。それなら多分守護者様だ」


「守護者様?」


「大昔にこの大地にSVFをもたらし、我々の様な一部の有能な貴族にロードを与えてくださった方さ」


「どこに行けばそいつに会える!」


「しゅ、守護者様は神出鬼没でどこに現れるか不明なんだ!分からないよ!」


「そうか・・・」


ルークは落胆するとグエンから離れる。


「でもロードに相応しい持ち主が現れたらまた姿を出されるかもしれない。新たにロードを授ける為に」


「しかし俺が調べた所ここ数十年はロードの数は増えていない・・・見込みがある奴はいるか?」


「しいと言えば君達だけど、君達は既に立派なロード級以上のSVFを持っているからねぇ」


ルークとグエンが問答していると眩い光と共に空間が歪んだ。

ルーク達の上空にあの赤いSVFが現れたのである。


「汝にソノSVFを駆る資格ナシ」


「へ?」


赤いSVF“守護者”はグエンの真横に舞い降りると、未搭乗の紫のロード、クリミアスのコアを抜き取ってから大鎌で両断する。

そして今度はゼクロスの方に向き直った。


「未確認のロードを確認。回収する」


「あの機体は俺のだ」


ルークは素早くゼクロスに乗り込むと守護者から大きく距離を取る。


「ゼクロス、機体及び武装の出力を100%にしろ!今直ぐだ!」


「了解」


先程の決闘で出力を落としていたゼクロスは機体を元に戻すのに手間取っていた。

そうしてる間にも守護者は着々とゼクロスに近付いて来る。

その時である。

カキンと守護者の頭部に何かが当たった音がした。

それはローグの搭乗する黒いSVF、ディファイアンスのスナイパーライフルの弾丸だった。


「ちっ無傷かよ、頭に直撃したってのによ!」


守護者は今度はディファイアンスの方に向き直ると空中に飛び、手をかざした。

すると手にの先に魔方陣が展開され、赤い火の球がディファイアンスを襲った。


「くっ、エナジーシールド!」


ディファイアンスは回避が間に合わないとしるやエネルギーのシールドを展開した。

しかし相手が魔法の炎だった為、完全に防ぐ事はできなかった。

だが時間稼ぎには十分であった。


「おいルーク、準備は出来たんだろうな」


「問題ない」


守護者が振り向くと背後にはメガランチャーを構えたゼクロスがいた。


「俺達を元の世界に戻して貰おうか」


ルークがそう言い掛けたその時である。

守護者は眩く光り輝くとその場から消えた。


「ちっ、また振り出しに戻っちまったのかよ!」


嘆くローグにルークは淡々とこう言った


「奴はまた来る。ゼクロスとディファイアンスを狙ってな」



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