第九十一話
草ゴリラの部隊が全て長老の元にきたことで国王達が駆けつけたのだ。
「大方、そこの魔王軍にそそのかされたんじゃろ。国の正式な傘下になるなら許してやらんこともない」
「我々を許すというのか」
フランデンを示して言う寛大な国王の言葉に草ゴリラの長老は目を見開く。
「なに言ってんすか王様!」
勇すら驚き声を上げてしまった。国に挑んできたモンスターを許すとはいかなることか。
「ただし、草ゴリラの何割かは国が預からせてもらうぞ」
国王にそう言われその長老は悩んだ。つまりは人質というわけだ。何かあれば彼らを殺すぞ、というメッセージが案に含まれていた。
そして仲間達に目を向ける。このようなことを彼独自の判断で行うことはできないのだ。
「いいぜ、長老がそう言うなら」
「ああ、死ぬよりはマシだ」
仲間達はすぐ承諾する。あくまで生き延びるためだ、当然のことでもあるが。命より惜しいものはなかった。
「うむ、悪いようにはしない」
国王は笑顔になり頷く。
「はっはっは!これは茶番だな!こんなことがあっていいのか!いや、あるかぁ!!!」
フランデンは期待していた部族が敗北、挙句に国と和解されては苛立ちは大きく彷徨した。




