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第八十三話
時間になり勇達と王、最高騎士団はフランデン率いる草ゴリラの軍と戦うべく馬に乗って王都外の砦に向かう。
「あれが国の最高騎士団か。久しぶりに見たぞ!」
「陛下や殿下と一緒にいるのは勇者か!」
通りにてひざまづく国民達は歓声上げた。
「思ったよりイケメン、ではないか」
が、勇の顔には期待外れの声が響く。
そんな声を遠くながら聞こえたのか勇はむっとした。
砦で休憩してから対象を探し戦いを始める。デパフ班が草ゴリラの前線部隊に魔法をかけパフ班が味方魔法攻撃班に魔法をかけた。
魔法攻撃班は強化された火炎魔法を弱体化した草ゴリラ達に浴びせる。
『グアァァァァ!!!』
ダメージにより草ゴリラ達は悲鳴を上げた。
「やつらが火炎魔法を使うなぞ聞いてないぞ」
後方にいる草ゴリラの長老は隣のフランデンに抗議する。
「馬鹿か、勇者がいるといえど人であり国家だ。火炎魔法ぐらい使うだろう」
「まあいい」
その答えに眉を潜めたが長老は納得する。




