第七十一話
「んだよ、弾きたいのか?」
クリム王女はアステリア王女に聞いた。
「なんか、かっこいいかなって…………」
「ミーハーかよ……………」
頬を赤らめるアステリア王女にクリム王女は呆れてしまった。
ミーハー、という言葉にリンネも恥ずかしくなる。
「お前は今、全ギタリストを馬鹿にしたー!」
「な、なんだよ……………」
突然勇が怒号を飛ばしクリム王女は戸惑った。
「ギタリストってのはなぁ、モテたりチヤホヤされたりかっこいいて思われたいからやるもんなんだよぉ!」
続けざまな言葉に衝撃を受ける一同だがさらに勇は地球での話を始める。
中学時代の彼は別のクラスの少女に恋をしていた。当然ある時彼は告白した。だが断られてしまったのだ。
「ごめん、根暗でキモいから無理」
当時は顔を逸らされ拒否感をあらわにされた。
その後の勇はただでさえ暗い上に塞ぎ込んでしまったのだ。
そこに同級生が怒りをあらわにした。
「なに、いつまで落ち込んでんのよ!だからフラレたんでしょ!ちったあ努力したらどうなの!?ギターやるとか、女の子に優しくするとかさあ!」
そう言われ勇はそれに従いまずその暗い風貌の象徴たる長い髪をバッサリ切った。
さらにギターも中古とはいえ買いその日から練習し始めたのだ。




