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第536話 あんなの壊羅の嘘だ。考えればすぐ分かったこと
勇もリンネから視線も心も離れない。
あんなの壊羅の嘘だ。考えればすぐ分かったことだが迂闊にも信じてしまった。
「ごめん俺、なんか情けなくなってきた。アステリアもごめん」
勇は彼女達に謝る。
『大丈夫だよ、元気でたなら頑張れる』
アステリア王女はあまり気にしてなかった。
むしろ気合いを入れ直すくらいだ。
「いい加減てめえじゃもう勝てないって、思い知らせてやるよ」
一方、王我の攻撃を避けている壊羅はそろそろ決め時と判断する。
「なに?」
その言葉に王我は警戒心をだした。
そして壊羅は一気に距離を取るとロングライフルを出現させて放つ。
「まさか…………ぐぁぁぁぁぁ!!」
王我は咄嗟に最初に放ったビームと判断し防御を使う。




