第三十九話
女性達が服を選んでる間ハリー含む男達は気が気でなかった。売り場の隅々にまで行き怪しい男がいないか確かめ続ける。
店側には事情を話したが他の客から怪しまれている。こんなところに騎士団とは何事かと。すぐに王女二人も見つかるがエルハが話しかけないようにと注意する。
「すいません、一応プライベートですので」
アステリア王女は話しかけてきた一般客に謝る。
「はい…………」
一般客は王女に話しかけられただけで満足し恍惚になる。
「言っとくけど、見世物じゃないからな」
クリムは目を細め拒否感を出した。
「きゃあっ!蔑む目も素敵よぉ!」
嫌われてるのに彼女に話しかけた客は歓声を上げてしまう。
そんなテンションの高い客達にこの人達は大丈夫なのかと近くにいた勇は不安になる。
「あ、もしかして勇者のイサミ様ですか?」
と思っていると勇も話しかけられる。
「そうだけどなんで?」
特徴的な服は着てないはずなのにそう思われ疑問になる。
「だって王女殿下と一緒にいて彼女達を真剣な目で見ていましたから勇者様かなと」
「なるほど」
勇はその理由に納得する。
「あの、握手いいですか?」
「あ、どうも」
彼女が興奮して手を出してきたため勇も思わずその手を取る。
「ちょっと勇くん。勇くんはわたし達のものなんだからあんまり他の人と握手とかしないでよね」
女性客が離れるとアステリア王女はむっとしって勇に言った。
「ごめん、駄目だったんだ」
「駄目じゃないけど、たくさんやらないでってことと女の子とやった時ニヤニヤしないでって話」
勇は訂正して注意する。




