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第三百二十四話次は平陽京



「次に近いのは平陽京、てとこみたいだな。ここ、ほんとに同じ世界?」


道を歩きながら勇は勇者のデバイスの地図機能を使うとその名前に眉を潜める。


なにしろ基本この世界の言語で書かれているのにそこだけは漢字なのだ。


「ほんとにって、一応騎士学校でも習ったじゃないか。あそこは特殊な文化があって漢という国から伝わった字を使ってるんだよ」


ケイネスが説明する。


「そういえばそうだったわ。前世の記憶戻ったから混乱してたわ」


勇は頭を痛めた。


この世界にも漢という国があり今はニャウハウ王国と名乗っているのだ。


どういうやり取りか漢の滅んた後は入れ替わりののち、最終的に中華民国ではなく別の勢力が地域を支配し今の国になっていたのだ。


「確かそこは和とか日本て言われてるみたいだね」


エルハの言葉に勇は口をすぼめる。


「なによ、なんか知って?いや、わたしもなんか違うところで聞いたような……………」


リンネは勇の顔に反応するも覚えがあった。





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