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第二百九十五話 王我は言葉を遮るように杖の魔力で騎士団長を凍結させる
「貴様ぁ…………。いいだろう、部下にそのことを知らせに行こう」
団長はあまりに不愉快になったが死ぬのは御免だ。応じることにする。
部屋をでると騎士団長は叫んだ。
「敵襲だ!こいつはアインガル帝国からの…………」
「言わせるか!」
王我は言葉を遮るように杖の魔力で騎士団長を凍結させる。
「貴様ぁ、よくも団長を!」
「騙したなぁ!」
騎士達は怒りに王我目掛けて走った。
王我は事前のレジスタンスでの打ち合わせ通り魔法で爆弾を建物に穴を空けるように発射する。
「来たか、行くぞ野郎共!」
『おおー!!』
レジスタンス隊長がそれを確認すると部下達に激を飛ばし走った。
「ふぅ、ふぅ…………」
いくら勇者といえど数をこなしていては王我も疲れてくる。
意外と相手の数が多く無茶をしていたと自覚した。
「みんな、こっちからも敵が来たぞ!」
「なにぃ!?」
騎士の一人はレジスタンスの登場を仲間に知らせる。




