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第二百二話 勇者がハーデルト王国にでてきてフランデンが倒されたて話、あなたが知らないはずないでしょ!?


「やっときてくれたわね。用向きは大体分かってると思うけど、そろそろあなたの出番よ」


現れたシュタイナーにパンドラドは言った。


「そろそろ?なんの話です?」


あっけんからんとすっとぼけるシュタイナーにパンドラドはあんぐりと口を開ける。


「はあーーーーーーーーー」


その後大きくため息をついてから再び口を開いた。


「勇者がハーデルト王国にでてきてフランデンが倒されたて話、あなたが知らないはずないでしょ!?」


その言葉にシュタイナーの顔は悪鬼のごとく豹変する。


「そうだ。僕の最高傑作を何度も愚弄しあまつさえ破壊したクソ勇者だ。それがどうしたというのです…………」


シュタイナーの声はドス黒く、目はギョロりと窪み勇者への恨みを口にした。


フランデンが倒されたと聞いた時は酷く怒り狼狽し研究所の調度品をめちゃくちゃにして荒らしたものだ。


「馬鹿な!この僕の最高傑作たるフランデンがやられるはずがない!やられるはずかないんだ!ふざけるなぁ!こんなことはありえないぃぃぃぃ!」


そんな声を上げ落ち着くには丸一日かかったのだ。


がストレスが発散されたことで次の日には今のようにそんなことなかったように忘れていた。


その恨みと怒りがパンドラドに言われたことで再燃してしまった。


「そう、そのクソ野郎があなたの作ったゴーレム軍団が攻めようとしてるマシナリティに行こうとしてる。あとは分かるわね?」


パンドラドは詳細をシュタイナーに話す。


「ええ、お任せ下さい!立派な指揮をしましょう」


シュタイナーは邪悪な笑みを浮かべた。


「ようやく察しがよくなって助かるわ」


ニヤリと笑うパンドラドは裏腹にちょっとため息をつきたくなっている。

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