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第二話勇者立つ

王城の広場には騎士学校を卒業した者達が既に多く集まっていた。イサミ達同様任命式に出席するためだ。そこに謎のミノタウロス軍団が襲ってきた。

正式な騎士も一部参列する予定だがまだきておらずパニックになる。

どうすればいいか分からずただワイバーンの炎を受けるだけとなってしまう。

「ふっ！」

「だりゃぁぁぁ！」

やや遅れてイサミとケイネスが到着しワイバーンに剣を仕掛ける。

「なにをビビってるんだよ！てめえらは仮にも騎士学校卒業しやつらだろ！」

イサミの言葉で負傷した卒業生達が再起しワイバーン達に挑みかかった。

ワイバーンとミノタウロスの一組が城の二回部分に入っていく。いや、その肌はミノタウロスと違い青く後ろからでもまったく違うものに見えたのだ。

やはり王城に来たからには当然中にいる王族が狙いだ。

「ここは頼む！俺はあっちをどうにかしてくる！」

「正気か君は！」

イサミに言われケイネスは戸惑う。

「あ、おい！」

返事すらせずすぐイサミは脚部に筋力強化の魔法をかけて城内部に入る。

「そこまでだ！」

イサミは宣言して息を飲んだ。すぐ横を国王が投げ飛ばさて壁にぶつかったことで派手な音を立てたのだ。

「ぬう？」

振り返った青肌の怪物はやはり牛のものではない。角こそ牛に近い曲がったものだが顔は人のそれに近く巨大な牙が生えていたのだ。