第十七話
夕食を終え勇はアステリア王女と彼女の部屋に戻る。すアステリア王女は勇を押し倒した。
「ちょ、ちょっと…………」
勇は昼間にされたことを思い出して心臓が高鳴った。
アステリア王女は緊張して眉が潜まる。憧れるの勇者様が目の前にいる。昼間は国を救うという覚悟があった。だがそれがなくなった今は異なる緊張感が走っていた。
必要ないからと昼間はやらなかったがそれではアステリア王女は納得が行かなかった。このまま今日終わらせては彼女は据え膳なのだ。
彼女が昼間した覚悟は国を救うためだけではない、目の前の男性を受け入れるという女性としてのものもあった。
その覚悟が残ってる内に満足しておきたい。それに日をまたげばクリムがやってくる。彼を独り占めすることは不可能になる。今しか機会がないのだ。今を逃すわけには行かない。
勇はなんとなく彼女のやろうとしてることを察した。だが自分も緊張している。ひとまず彼女の顔を両手でゆっくり添えた。
「え、ええ!?」
アステリア王女は戸惑いか細い声が出る。だが彼の唇が近づくに連れ目を伏せる。
唇に触れるとすぐさま舌を勇の口に入れていく。
今度は勇が戸惑いなすがままに唇や自身の舌を翻弄されていく。女子の口は甘いと聞いていたが蹂躙される衝撃で感じている余裕はない。
やがてアステリア王女が唇を離す。勇は感触が収まると心臓が掴まれる感覚を覚えた。
「ファーストキス、にしては激しくない?」
今度は勇の声がか細くなる。
「大丈夫、もっと激しいのやるから………」
アステリア王女は恍惚な表情で寝間着の紐を外していく。




