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第百六十六話氷魔法の魔族
「まあ最近きた魔王軍ですから。しかし連中の氷魔法はかなり強く、我々は苦戦強いられています」
「それってかなり危険ではないですか?」
アステリア王女が問う。
「ええ、ですからあなた達がきてくれて助かりましたよ」
兵士は思わず笑った。
「別にいいけど、少しは戦いに役立って欲しいわね」
リンネは鼻を鳴らす。
「ちょっとリンネ、そういうのはよくないよ。めっ」
「ご、ごめんなさい…………」
自分の唇に人差し指を当てたエルハに叱られてリンネは子供のように謝った。
「わたしじゃなくてこちらの人によ」
エルハは兵士の方を示す。
「軽率でした。申し訳ありません」
リンネは兵士の方に頭を下げた。
「いえ、あまり気にしてないので大丈夫です。それよりも頭をお上げください」
兵士は一行が位の高い人物が多いと聞いていたので恐れ多いのだ。
「ところでこの街て踊ってる人多いけどなんて名前なの?」
広場を通ると勇は熱い赤いドレスを纏って踊る女性達を示して問う。前世のテレビで見たことはあるがどうも思い出せないのだ。




