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第百六十二話



「こいつ……………。アイシクルレイン!」


オーガは思わず唸ると氷の槍を複数放つ。


「ふう…………おらぁ!」


壊羅は魔力を溜めてから斬撃を放つと氷の槍をまとめて破壊、オーガにぶち当てた。


「ぐっ」


「ははっ」

「ぐぁぁぁぁ!」


壊羅は怯んだ隙を見逃さずオーガに接近し鎌を三撃当て最後に蹴りを入れる。


「つまんねえなぁ。消えちまえよ」


壊羅はオーガの力が期待外れと思いつつ近づく。


「ふー、はぁっ!」

「なっ。うぁぁぁぁ!」


今度はオーガが魔力を貯めて接近、ワンドを壊羅に当てて凍結魔法を放った。


だが凍結は胴体の前半分に留まっており中途半端になっている。


「はっ」


オーガはそれに気づくとすぐ跳躍して距離を取った。


「ふう、はーーーーー」


壊羅は体内の魔力を調節し凍結した部分を溶かしきる。


「ただ者ではないな」


オーガは思わず関心した。


「ま、今日はこの辺にしといてやるよ」


壊羅はそう言うとここを立ち去る。

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