第百四十六話ジェネラルフレアリザードマン
その姿は屈強な身体と頑丈な鎧につつまれ立派な角を生やしていた。通常のリザードマンではない。
「まさか、ジェネラルなのか!?」
オーガは衝撃に声を上げた。
「ジェネラルだと!確かジェネラル級はかなり強いのだろう、なぜこちら側にいる?」
フェイリーン皇女も戸惑ってしまう。
「愚問だな。こっちは裏をかかれると思って数を減らしてるんだ、強い俺様がいるのは当然だろ」
ジェネラルはシュルシュルと舌を出して得意がった。
「どうする、逃げるか?」
十三がオーガに問う。
「いや、今敵の数は少ない。下手に引けばそれこそ数を増やされて入りづらくなる。ジェネラルはここで倒す!雑魚を任せていいか?」
オーガは力強く宣言する。
「ああ、一人で大丈夫か?」
「そうでなくては魔王軍は倒せない」
心配されオーガは冷や汗をかくもジェネラルを睨み続ける。
「 マナよ大気を凍てつかせよ、ブリザード!」
「おおっ!」
そしてジェネラルに氷魔法をぶつけ身体の半分を凍結させた。
「やるな、だがこの身体には足りぬわ!」
ジェネラルは身体の各部から炎を出して溶かしていく。




