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第百十八話



「多分これに精神操作の攻撃をブロックする機能があるんじゃないですかね。俺と合体したことあるとそれが追加されるとか」


勇は勇者としてのデバイスを見せながら話す。


「なるほど。とにかくみな、ご苦労だった。ハリーはわしと共に王都騎士団から街の様子を聞くぞ」

「はっ」


国王は労いの言葉とハリーへの指示を出す。恐らく問題はないだろうが確認の意味を込めて洗脳されたと思しき子供達がどうなったかを見るのだ。


「他は総員解散!好きにしてよし!」

『わぁー!』

『やったー!』


次の言葉で騎士達から歓声が上がった。


「あ、ケイネスちょっと…………」

「なんだ、急に!」


勇は戸惑うケイネスをよそにその手を取る。


「ねえみんな、これから彼とどこか行かない?」


そして女性騎士達に話を振った。


「ええ?!僕が女の子と?なんで?」


ケイネスはあっけに取られて戸惑いを口にする。


「名付けてケイネスの彼女候補さくせーん。どう?立候補する人いる?」


「はいはーい!わたし行きまーす!」

「わたしもわたしもー!」


その言葉に若い女騎士達は勢いよく声をかけていた。


「君ねえ、それじゃあそのままだし僕の意志はどうなるんだい」


ケイネスは苦笑いする。

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