1 Sランクパーティ追放
ちょっと主人公のアホさを表現する為に、この回は非常に読みにくくなっております。とても短くて変な回ですので、とばしてくださってけっこうですよ!
「ルマ、本当に申し訳ないんだが俺たちのパーティーから抜けてくれないか?」
冒険者ギルドの空いているテーブルに座りながら小さな声でそんなことを言ってくるパーティリーダーを見ながら、僕はジュースを飲んでいた。Sランクパーティである僕らだからかなぁ?ギルドのみんなが聞き耳を立てているのが分かった。
「なんで?」
単刀直入に聞く。まぁ理由は少し分かっているからね。パーティリーダーのイケメンは申し訳なさそうに言った。
「食費が、食費が、お前の食費が、高すぎるんだよ……。」
大真面目な顔をしてそんなことを言うもんだから、僕は少し申し訳なく思った。
「だが、低ランクで止まっていた俺たちをこのランクまで育ててくれたのは紛れもなくお前だ!困った時はいつでも力になる!」
席を立って大きな声で叫んだイケメンは、周りの視線に気が付いたのか恥ずかしそうに座り直した。
「赤色ちゃんと青色くんはこのこと知ってるの?」
僕は他のパーティメンバーが知っているのか確認を取る。
「アイツらには少しだけだが、伝えた。まぁ、お前がいなくなれば食費に使えるお金が減る、とか言っていたよ。」
そう言いながら、イケメンは笑った。その笑顔で何の話だったのか分からなくなって来たから、話を戻す。
「パーティから抜ける……。別にいいよ。いつでも会えるしね。」
僕が簡単に了承するとイケメンは少し悲しそうに笑った。
「やっぱりか……。お前ならそう言うと思ったよ。しかし、即答されたのは少しキツイな。」
僕は、ギルドの人にSランクパーティを抜けることを伝える。
「ギルドの人ー。僕このパーティから抜けるよ。」
大きな声でそう言い、ジュースのゴミを捨ててから、イケメンに別れの言葉を告げてからギルドを後にした。
「パーティリーダー、今までありがとう。カルマンさんのところの次くらいに居心地が良かったよ。」
◆◆◆◆◆
ルマが去った後のギルドはいつもに増して騒がしかった。
「ルマ……。最後まで俺たちの名前覚えなかったな。」
Sランクパーティのリーダー、イリルがつぶやいた。
「仕方ないさ、アイツが人の名前を覚えてるとこなんざ見たことねぇよ。」
冒険者ギルドの冒険者のリーダー的存在、ダルクが言った。
「あはは、ソロだとBランクまでになってしまうってこと、ルマさんわすれてそう……。」
ギルドの受付嬢、ダミアンが言った。
こうして、今日、Sランクパーティから一人のメンバーが抜けたのだった。
読み返して気付く。読みにくさ。文才が欲しい。