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香り
浩一は沙理の香りを嗅ぐのが好きであった❤
香水と体臭が交ざった香りを
甘い香水に体臭が交ざる人それぞれの香りである
胸に顔を埋め匂いを嗅ぐ
「こうちゃん、くつぐったいよ❤」
浩一はこの頃には「こうちゃん、」と、愛称で呼ばれていた
沙理もまた、浩一の匂いを嗅ぐのが好きだった
浩一も香水を使っていたが、沙理は浩一の仕事あとの汗くさい匂いのが好きだったのだ
沙理はスポーツをする男性が好きだったのだが、浩一はスポーツはしない人であったの
青春の香り…きっとこの香りを一生涯忘れることはないだろう






