ネズミーランド
ネズミーランドに行くこととなった
1月の終りの平日の閑散期
正直、浩一はネズミーランドの良さをわかっていなかった…リア充がキャッキャッする場所だと思っていた…
しかし、今の浩一にはネズミーランドが告白にもっとも適した場所であった
ゆっくり遊びたいからと、泊まりで行くことにしたのだ
行く当日も、朝一に入りたいからと朝が早いから帰りの運転は危ないもんね~との沙理からの提案事であった
女の子と泊まりデート…もはや、告白にブレーキをかける意味は持たない
浩一はネズミーランドは高校の遠足以来、沙理は社会人になって友達と日帰りバスツアーで来ていたらしい
予定は沙理に任せる事にしたのだ ファミレスで打ち合わせをしていた
「乗り物はこれははずせないよね~」と、言ってくる沙理を見ているのが楽しかった
当日は、寒いながらも快晴
かなり、すいていて待ち時間30分とかで乗れたのである
「成る程、好きな人と来ると良さがわかる」と一人呟く浩一…
「え?なんか言った?」
沙理には聞こえていたが聞こえないふりをしていた
夜の花火となり、浩一はお城の前で意を決して告白をした!人生初の告白であり、心臓の音が聞こえるくらいの緊張であった
「付き合ってください」
「もちろんです。よろしくお願いします」
の、返事だった!
「次は、もうすぐ出来るネズミーシーに行こうね」
と約束したのだった
「じゃ~指切りしようよ」
沙理はどことなく子供っぽくニタニタしながら指切りて約束をしたのだった
「やっと恋人になれたね❤」
「ん?」
「だって、いつまでも言ってくれないからこのまま終わっちゃうのかなと思ってたんだ…」
「初の告白だから、いつしようか迷ってて…」
「私は初めて告白された側だ(笑)」
入園時は友達…退園時は恋人になっていた二人…きっと少なくないはずだ
二人は予約していたホテルにチェックインをした
ネズミーランドが見えるオフィシャルホテルのツイン
浩一は寝酒が好きで、風呂上がりに1杯ビールを飲むと朝の運転からネズミーランドの遊び疲れで、沙理がお風呂に入ってるうちに眠ってしまったのである…
「もぞもぞ」「もぞもぞ」「もぞもぞ」
「ん?」
目を開ける浩一
「あ!起こしちゃった?…一緒に寝ようと思って…」
ツインなのにひとつのベッドに…
「ヘタレ」を卒業した浩一は…童貞も…とは、いかなかった
沙理は純水に一緒に寝たかったので、おやすみのチューをして眠りについた
二人は純粋であった。
翌日、お台場デートを楽しんで帰宅したのだ
二人にとってはプチ旅行の距離であったため遊ぶ事に専念した
ただひとつ違ったのは、リア充になっていたことであった