ベリルのおしゃべり:緋天ちゃん、ガンバレ!!
気象予報士2.5部、「同窓会」の後。
お泊り宣言する蒼羽。
ああ、やっぱり。
蒼羽からの「今日は帰らない」と一言だけ、用件のみを告げてきた電話。彼の言葉を聞いて、妙な確信を得た。
高校の同窓会へ行った緋天を迎えに行ったはずの彼は、そのままここに戻らないと言う。今日はベースに待機していなければいけないという訳でもないのだから、蒼羽がどこにいようがそれは自由だ。こうしてふらりとどこかへ泊まるというのも、別に初めての事でもない。
けれども、今回は。
どう考えても緋天と一晩過ごす、という事だろう。
「うわ・・・」
蒼羽の緋天への執着ぶりを考えると、彼女が可哀想に思えてくる。
何となく、最近。
というか、6月に緋天が大通りで連れて行かれたあの事件以来。蒼羽の緋天への態度が少し変わったように感じていた。きっとあの日、彼は本当の意味で緋天を自分のものにしたのだろう。うすうす気付いてはいたが、やはりそうだったのだ。今の電話でそれが確信へと変わる。
「送り狼だよなぁ・・・」
先程、ここを出た時の彼の態度からは微塵も感じられなかったのだが。
とにもかくにも。
最近特に悪かった、蒼羽の機嫌が良くなるなら、それはそれで良しとしようか。




