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気象予報士 【番外編】  作者: 235
いろんな隙間話
18/41

ベリルのおしゃべり:ハッピーエンドの舞台裏

気象予報士第1部の後。

蒼羽の部屋からいちゃつく2人をこっそり覗いていたベリルとマロウの会話。

「うわっ、本当手早いですね」

 隣で声を上げるマロウと同じように。自分にもかなりの驚きを与えた、目の先の映像。遠目にも、蒼羽の腕の中で緋天が真っ赤になっているのが、手に取るように判った。

 この上もなく、大事なものに。

 唇を落とした蒼羽の、その空気が。

 自分では一度も与えられなかった柔らかさをたたえていて。誰もが当たり前のように、大切な家族や友人や恋人にする、その行為。けれども、今の蒼羽のそれは、もっと重くて特別のものなのだと。そう判っている自分には、大きな意味を持っていて、ある種の感動を煽る。決して溶かすことのできない冷たくて硬いものから、今の瞬間、蒼羽は解放されたのだから。


「さて、と。ここら辺にしとこうか」

 少し照れくさそうにする門番に声をかけて、窓を閉める。

「ベリルさん、嬉しそうですね」

 部屋を出たところで、後ろを歩く彼に声をかけられた。

 救われた。蒼羽も自分も。

 それを実感して、浮かぶはずの笑顔より先に目の奥が熱くなる。


「今日はごちそうだよ」

「いいですね」

 

 何とか出した明るい声に、静かに、それでいて嬉しさを含んで答えた彼の気遣いが暖かかった。

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