14/41
緋天の日記帳:勝者の翌朝
気象予報士3.5部、続・月夜のジレンマの後。
お兄ちゃんに勝ったから・・・
なんだか、ものすごく心地が良い。
暖かい何かに包まれて、いつもとは違う、安心感のある目覚め。
「・・・あれ?」
「どうした?」
目を開けたら、部屋の壁でも天井でもなく、肌色。思わず上げた声に対して、頭の上で優しい声がする。
「蒼羽さん!?」
ふわりと額に落ちた唇に、朝から心臓が早鐘を打つ。
何故自分のベッドに蒼羽がいるのだろう、と疑問を覚えながらも、昨晩ベッドまで彼に運んでもらったことを思い出した。
「・・・昨日一緒に寝たんだっけ???」
「ん、・・・ああ」
曖昧な間を残して、彼はにこりと笑う。
「勝ったから」
「え・・・、っん!」
意味が分からずに聞き返そうとしたら、誤魔化すように唇を塞がれる。
「俺のだ」
満足げな吐息とともに、そんなことを呟く蒼羽はご機嫌。
彼の言葉の意味を聞くのは、もう少し後にしよう、と。
蒼羽の体に身を寄せた。




