クレヴァース① 星天使
―――星天使はなんの説明もなしに、無理矢理事を進めるような強引な男だっただろうか?
急に彼が怖くなり星天使の手を振り払おうとするマーベル。
「黙って付いてきてくれ」
どうやらレラーモには聞かれたくない話らしく、小声で言われる。
どうやら込み入った事情があるらしい。ひとまず彼についていく。
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あれは話し声が聞こえたので邪魔をしないように立ち去ろうとしたときのことだ。
(――――あれは、マーベル?)
彼女の隣には派手な格好の悪魔の男がいる。
なぜ彼女を堕天使に変えた悪魔と親しくする必要があるのだろう
『君のリングは誰のものになる?』
(あの悪魔はまさか天使の輪を狙っているのか)
衝動的に飛び出すと、彼女の手をひいていた。
―――
執務室に辿り着くが、その間他の天使達がチラチラ見ていたのは生きてきた中で最も恥ずかしかったのは間違いない。
まずは理由を説明をしてもらわない事にはきちんと納得できない。
星天使は“お前が悪魔にナンパされて困っていたからだ”と言って照れながら目を反らした。
「迷惑だったか、なら悪いことをしたな」
星天使は申し訳なさそうにしている。
「いいえそんな事はありません」
そもそも異見できるような立場でもないので気にしてもしょうがない。
あの無愛想と名高い星天使が照れたことに驚いてしまい、文句を言う気もなくなった。レラーモには後でちゃんと謝ることにする。
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でもよく考えたら、憧れの大天使様が私の手を握ったんだよね。
「……!」
足をバタバタしてベッドでゴロゴロする。まさか夢じゃないよね!?
ドタッ、ベッドから落ちる。痛いので夢じゃない。




