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狂葬の鎮魂歌  作者: 鷹真
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再会

真っ赤な薔薇を両手一杯に抱え、訪れたのは、兄妹の幼馴染み。

「落ち込んで、屋敷に籠っていると聞いて、やって来たんだ。

薔薇を受け取ってくれるかい?」

優しく微笑む。

「ええ。ありがとう。」

応える顔は、笑みの形にはなっていたが、どこか翳りを帯びていた。

「暫く、こちらに居ようと思うんだ。

僕に頼って。」

薔薇を抱えた彼女の手に、そっと自分のそれを重ねる。

「ありがとう。」

彼女は、振りほどきもせずに、受け入れる。

兄は、階上からその様子を眺めていた。


貴女の瞳に映るのは、僕のみでなければならない。

貴女は、僕のために息をする。

貴女は、僕のために生かされる。

そして、僕に永遠を捧げ。

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