猫の葬儀屋と狐と、彼らの人となり。
人物設定になります。
随時更新予定になります。
・火車美香
悪人を攫ったり、死体を葬式や墓場から持って行ってそれを喰らうとされる妖怪・火車の少女。
外見は16から18だが、実年齢は1000歳近い。
普段は桜色のベレー帽を被り、白いセーラー服を着ている(セーラー服は着ているだけで、学校には通ってない)。
が、法事の際には黒い着物を着る。
この際の家紋は、かつての姫路城城主の家紋であった揚羽蝶。
セーラー服の時には三つ編みにしているが、着物の時は簪を挿すかただ伸ばして垂らすだけ。
火車として力を振るう際には、黒髪金目の女が赤い着物に赤い扇子を持った姿になる。
だがこれは化けた姿で、本来は黒毛に金目で5本の尻尾を持った猫。(ある程度大きさは変えられる)
彼女の火は妖怪や負の感情、陰の気『のみ』を燃やすこともできれば、普通の火のように物を燃やすこともできる。
温度調整は自由自在。中には『熱のない炎』という変り種も。
一人称は「ウチ」。
播磨国(今の兵庫県姫路市あたり)出身なので関西弁。
とはいえ、最後に故郷に帰ったのが戦時中な上に日本中をうろうろしていたのでたまに変な日本語になる。
好奇心の赴くままに行動する、ゴーイングマーウェイなお方。
篠宮町を管轄とする警察署に勤める刑事・犬塚義男を会うたびにからかって遊ぶ。妖怪としての業なのか、死体の第一発見者になることが多い。
そのことを犬塚には怪しまれている。
人間としての戦闘能力も高く、過去に武器を持った男50人と戦って勝ったことがある。(この時は奪刀術を使った)
・飯綱左之助
管狐のように人に使われるとされる妖怪・飯綱の男。
外見は30代から40代。実年齢は300歳ほど。
普段はグレーのスーツを着用。法事の際は黒いスーツを着る。
気苦労からか、ここ数十年で髪に白い物が混じり始めた。
妖怪としての力で戦闘をすることはあまりない。(というか、本人にする気がない)
人間の姿でも大の男10人を相手取って徒手空拳で勝てる。
が、美香には口でも頭でも力でも勝ったことがない。
唯一勝てるのは変化くらい。
むしろ勝てないと狐の沽券にかかわるので意地である。
元は主が死んだあとになぜか消えずに残った使い魔。拾われた当初は自主性のじの字もない受身な性格だったが、今は美香の手綱を取るべく苦心するあたりまで成長した。
美香と一緒に死体の第一発見者になることが多い。
犬塚にはセットで覚えられている。
東北出身なので、座敷童子を筆頭とする東北の妖怪とは馴染みやすい。
・犬塚義男
混じりっ気ない人間で、火車葬儀社の2人が居を構える篠宮町を管轄とする警察署の刑事。
美香に遊ばれる、可哀想な人。
彼自身は篠宮町の生まれだが、本家は九州にある。
美香たちとの遭遇率は異常なほど。
だが本人としては、2人に死体発見率の方が異常なのでその事実には気づいていない。