第6話 ゴブリンと戦闘!!
「ほんとあの大丈夫でしょうか……。はぁ。やはり異世界召喚をさせず天国で暮らしてもらう方が良かったのかもしれませんね……。はぁ。そろそろ会議にも行かなくてはいけませんし……。はぁ。」
「??」
ため息をしている女神のことを影からこっそりとみいる人物? 神?がいた。
ここは神界なのでもちろんそのものも神であるがその神はニヤリと口元の口角を上げるなにかよからぬ事を考えていた。
「確か1人しか眷属いなかったはずよね……。」
そんな声がポツリと聞こえすぐにその場に誰もいなくなった……。
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ピロン!!
1件目
あなたが最近こちらの異世界にやってきた冒険者様でしょうか? 私は女神アルトと申します。あなたの苦行を見てどうか幸せになって欲しいと思いメールを送らせて頂きました。もちろんこのメールは主神には内緒でお願い致します。
もし良ければ私の眷属になりませんか? 今のようなひどい仕打ちはございませんし、眷属のパーティーに入れるようなこともできます。
是非一度考えてみてください。
……。迷惑メール届くんだな。ほんとあの女神はどんなシステムで作ってるんだか。
はぁ。 後で言っとくかな。
そんなことを思いながら森で自宅警備員を発動し1匹になっているゴブリン狙いで魔物の場所まで近づいている。1匹なら頑張れば倒せるんじゃねぇか?精神で挑む予定だ!!
ピロン!!
2件目
迷惑メールではありません!! 私は本当に女神でございます。現在は貴方様は私の眷属ではございませんのでなにかスキルの贈呈など証明するものを提示することはできませんが、1度でいいので眷属になっていただけるのであればそういった特典を与えたいと思います。
本来であれば禁止されておりますが、貴方様のこれからの成長を祈りさせていただきます。
無視無視っと。
ピロン!!
ピロン!!
ピロン!!
どうせウザイ迷惑メールだろう。ほんと異世界でも迷惑メールをしてくるやつがいるとはな。あとこの音消せないかな?
そう思いながらメール画面を開きどうにか消せないか色々調べてみるが消せそうになかった。
どうしてもそっちばっかり気になってしまい、気づくと俺は目的の魔物のマーカーを余裕で真横を通ってしまった……。
「ギィギィッ!!」
ゴブリン?! と思い振り返るとそこには棍棒を持ったゴブリンの姿が!!
ゴブリンを見るとついこないだのゴブリンの大軍に襲われたあの時の光景が思い浮かび急に足が震えてくる。
冷や汗が出て目に入りそうなので一度瞬きし、再度ゴブリンを見るとそこには棍棒を持ちながら襲いかかってきているのではありませんか……。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
怖い、怖い、怖い、怖い。
俺は無意識に走りながら、なにかいい対処はないか必死に考える。あっ。スキルっスキルだよ!! えっと、自宅警備員これは要らねぇ、あっ水魔法!!
地面が濡れれば何かしら効果があるかもしれない。
一か八かだ!!
俺は手を後ろにやってそのまま水魔法を放出する。放出と言ってもちょろちょろと流れるだけでゴブリンは足止めなくそのまま着いてきているっぽい……。
一度でも後ろを振り向いてしまえば距離感がわかり、近かった時が怖いし、前を向いた時に気にぶつかったりと考えるとそんなことをする余裕は無い。
唯一できることは、マップで敵の位置確認をしながら避けることぐらいだろう。
ピロン!!
ちっこんな時にまたメールか。
一応開いてみるが、クソみたいなメールのためスルー。
命かけてる時にくだらないメールするんじゃねぇ!!
ドン!!
急に後ろで大きな音がし、気になるが見る訳にも行かず突き進むが敵のマーカーがおってきていないことに気づき、後ろを見てみるとゴブリンはきの根に引っかかりそこで転んだみたいだ。
転んだせいで持っていた棍棒を前に投げてしまい、距離的に俺の方が近くなっている。
頭が起き上がってきているがまだ体は地面にくっついたままな上に鼻からダラっと血が出ているのが伺える。
今しかない。
これを逃したら一生の終わりだ!!
俺は走ってゴブリンの棍棒を拾い上げそのまま起き上がろうとしているゴブリンの頭に向かっておもいっきり殴る。
元々もろかったのか棍棒は殴る衝撃で粉々になってしまったが、ゴブリンには相当なダメージが入っているはず。
今の俺に武器がないことを思い出し、俺は地面に倒れているゴブリンを何度も踏みつけどうにか殺そうとする。
はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。
必死になりすぎてに気づいていなかったが、マップ
魔物マーカーから目の前のゴブリンが消えている。
ということは討伐ができたのだろう。
ついに、ついに魔物を倒したんだ!!
やっと目標を達成でき心の中から喜びが出てきて、ラノベ情報で得た耳を持っていくという知識を元に耳を切りギルドに持っていく。ということをしようとしたところでふと気になってゴブリンを仰向けにさせたら、俺は吐き気が止まらなくなった。




