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第29話 捕まる……?

 「到着したからしっかり話してよ!!」


 「慌てない、慌てないー。ユイ、私たちを囲んでいつものアレよろしくー。」


 「えっ。分かった。サイレント!!」


 ユイが魔法を放ったが俺たちにはなんの影響も無いように見える。

 それに小声で魔法を放ったのでなんの魔法を放ったのかすらも聞こえない……。

 一体何があったのか?


 「これで大丈夫ー。」


 「そんなに聞かれたくない相手がいるの?」


 「ユイは慌てすぎー。そうじゃなくて、この街に来てから怪しい視線感じたはずだよー。ひとつじゃなくて、何個も、何個も。怪しい視線ー。ただの変態な視線ーっじゃなくて怪しいもの。それに、こんなところに炎帝がらいること自体おかしいー。」


 「たしかに……。」


 「ちょっと待って!! もしかして、私たちは敵の罠の中に入り込んだってこと!! でも、みんな優しいし、冒険者ギルドはそういうのに属さないって!!」


 「シア慌てすぎー。そこは多分大丈夫だけど、私たちのことを探るかのようにこっそり着いてきてたー。ってなると魔族の仕業ー? って思った。でも、こんなことできるとなれば領主が囚われてるー? それが気になって少しだけ工作を武蔵に付き合ってもらったってことー。だんだんと惹かれていったのは本当だけどー。それで、結局ついてきてるしか分からないー。」


 「……。えっ。」


 「ゆっユイ落ち着いて!! そんなに怒った表情しないで!!」


 「してない!!」


 「そんなことよりも、魔族がいるなら対処取らないとでしょ。ギルドが気づいていないって言うのなら早く知らせないとだし、炎帝と協力しないと!! ああ。なんでこんなにも不幸なこと続きなの!!」


 「リア、これが武蔵マジックー!! 武蔵がいるところ不運がおきるー。まぁ、そんな冗談はここまでにしてー。さすがに今回は武蔵にスキルは使ってもらわないー。ここは戦場になるー。その時に住民助けるー。ギルドで変な動きはすべきじゃないー。逃げられるかもしれないから。」


 「とりあえず1週間でなにか探す。」


 「そのいき!!」


 「解除……。今日は部屋でゆっくりしようか」


 「それなら私は武蔵とデートしてくるー。」


 「ムイ!!」


 とりあえず今日は疲れを癒すということで、俺たちは宿屋を探しながら歩いている訳だが……。

 結局残っているこの銀貨1枚。

 これで1週間泊まるということは不可能だろう。

 商人の街と言うぐらいなだけあって物価が高い上に、怪しいことが起きている。そうなると安全性が取れる宿に泊まりたい。


 はぁ。ムイに頼りすぎたからシアでも頼むか……。


 はぁ。


溜息をつきながらみんなの後をついて行っているとふと何やら美味しそうな匂いがする売店を見つけてしまった。

 ここで、ムイいや、みんなに少しでも恩返しするぞ!!

よしっ!!

 「すみません!! 肉串5本ください!!」


 「5本ね。銀貨1枚になります。」


 「えっ……。銀貨1枚?!」


「ええ。これでも安くなってますけど、正規の値段で売った方がよろしいかしら?」


 「いっいえ。お言葉に甘えさせていただきます!!」


 いうことで、俺の全財産がここにて終了……。

たった肉串5本で銀貨1枚なんて普通の庶民は暮らすことは不可能なぐらい高い……。

 ほんとおかしいだろ!!

 はぁ。

溜息をつきながら串をもらおうとすると、定員さんのおばちゃんは小声でポツリと呟いた。


「領主様がおかしくなってから生活が苦しいのよ。魔物の肉の値段が以前の10倍。それに税金もすうばいはねあがってるわ。あなたたち冒険者は長居しないことをおすすめするわ。」


 「あっ。ありがとうございます!!」


 「いいのよ。こんなに買ってくれるんだから!!」


 俺は肉串を何とか5本受け取り、みんなに追いつくために小走りで向かっていると、何も無いところでたまたま躓き、肉串を前にいる方の背中にべちょりと着いてしまう。

 もちろん肉串はその後落ち、もう食べられない状態。


 「あっ……。すみません!!」


 「?」


 「領主様!! お前何やつだ!! 捕らえろ!!」


 「えっ。えっ。」


 その声とともに黒い服装の人物が急に現れ俺は両手捕まれそのまま捕まってしまった。

 両手を掴まれた状態で俺は領主と呼ばれていた人物の目の前に持っていかれる。


 「お前は誰だ。俺になんの恨みがある? もうせ!!」


 「すみません!! 足が滑ってたまたま洋服に……。しっかり洗いますので!! 虫がいいことはわかっておりますがお許し願いませんでしょうか?」


 「ほほう。冒険者のくせに敬語を使えるか。だが、俺はそう優しくないんだな。おい、牢屋へ連れてけ。処遇は後で伝える!!」


 「!!」


 大きな騒ぎになっていたので周りに徐々に人々が集まるなら、シア達も俺のことを見ていて目が合うと俺は首を横に振った。

 するとわかったかのように縦に振ってくれたので多分いとは通じてくれただろう。

 絶対に問題なんて起こしては行けない。逃げろ。


 はぁ。借金があるし、捕まるし……。


 異世界なんて来るんじゃなかったな……。

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