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第1話 女神の祝福

 「はぁ。」


 ため息をつきながら暗い部屋でPCでゲームをしている俺、青田武蔵は絶賛自宅警備員中である。

 そもそも何故自宅警備員になったのかというところだが、就活をしっかりしいい企業いわゆる大企業に入ったものの想像以上に仕事というものが苦痛であり、無駄なコミュニケーションを取らなくては行けない現実を急に押し付けられ耐えきれなくなり3日で辞めそこから自宅警備員として過ごしている。

 家族には自宅警備員と言い何かやっている風にしているがいわばただのニートである。

 自分でただのニートというのはいいが他人からニートと言われると腹立たしいのでしっかり朝8時に起床し夜12時寝るという正しい生活を過ごしていたのだが……。


 「ついにゲット!! やっとだよ。ここまで何時間時間とかしたと思ってんだよ。はぁ。明日からやっと抜けられる〜。」


 念願のアイテムを入手し喜んでいるさなか突然ドアが開かれるがヘッドホンをしている俺は気づくことなく喜びに満ち溢れていた。


 「誰がドラドラゴンを300体も倒すかって。ほんとバカバカしい。まぁ、でもお前らは500体ぐらいで出るだろうな!! まぁ、俺だけ先行しちゃってごめんね!!」


 なんて独り言を言っているのだが、そんな言葉をとある人物に聞かれていた。


 そんなことも気づかず武器屋に向かっていると何故か人気を感じ後ろを振り向くとそこには見たことの無い人物がいた。

 それは頭から帽子のようなものを被り、目と口のみ空いていてまさに泥棒を感じさせる被り物。


 「えっ。あっえっ。……。」


 言葉が出ない。力が入らない。逃げたい、逃げたい。逃げたい!!

 そんな気持ちが先行するが体は正直もので全くと言っていいほど動かなく体の震えが止まらない。

 そんな時、泥棒が包丁をポケットから取り出し俺の方に向けてなにやら声をかけているがヘッドホンをしている俺には何を言っているのか一切分からない。

 包丁を出されてから逃げたいなど感情がなくなり死にたくない!! の一身になるが泥棒は何も行動を起こさない俺に対し包丁を近づけ気づけば首元まで近づいていた。


 「金目の物はどこにある。命が欲しけりゃ教えろ!!」


 「かっかっかっかにぇめのもっものはっ……」


 いつもと違う早い呼吸で酸素が回らなく何事も考えらない。

 死にたくない。死にたくない。

 はぁはぁ。はぁ。はぁ。


 「おい、聞いてんのか!! さっさと出せって言ってるだろ!!」


 「はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。」


 はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。


 はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。


 はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。





 俺はそのまま気を失ったようで次に目を冷めるとそこは雲の上と表現するのが最適な場所で見たことの無い黒髪がとても似合っている美人な女性が私の顔をしゃがみながら見ていたのだ。


 「おはよう、自宅警備員君。私は女神アカラと申します。」


 「……。」


 「まだ目覚めたばかりだから現実が見えてないのかな? あなたは1度死にこちらまで運び込まれました。私の眷属となり異世界に転移しそこで魔王討伐して欲しく頼みにまいりました。昔の私の眷属は魔王を倒すことで有名でしたが、そのせいで私のところに死者が参りこまなくなり困っていたところなんです!! なんと言っても5000年振りですからね。」


 「はぁ……」


 「異世界ですよ、異世界!! あなたが大好きなアニメ? ラノベ? で物語っているあの世界に入れるんだからもっと喜んでくださいよ!!」


 「……。いっ異世界?!」


 頭がぼーっとしていて全くあなたにら言ってこなかったが、この女神? 異世界に行けるとか言ってなかったか!!

 これだよこれ!! こういうのに憧れてたんだよ!!

 異世界でハーレムを気づきイケメンになった俺が無双するとかさ。

 そういうの待ってました!!

 で、ここで最強すぎるスキルをゲットして街や国から大期待され、魔王幹部倒したんまりと金が給付させられるんだろ!!

 想像しただけで楽しみすぎる!!

 なんだよあのちっぽけなアイテムごときで喜んじゃって!!

 俺は選ばれし勇者だぞ!!

 しかも5000年振りとかまさにじゃん!!


 まっこれが運命ってもんだろ!!


 にやけながらそんなことを考えると女神を見るが相当呆れたような顔で私のことを見ているがそんな言葉どうでもいい!!

 さっさと最強スキル貰って異世界へ飛び移るぞ!!


 「随分個性的な方ですね……。あっ説明、説明。あなたが考えているような最強スキルというものですが現在手に入りずらいものになってしまいましてね。というのも、その力を振り魔王どころか助けるはずの国まで破壊するという大変問題なことが起きてからルーレットでスキルが決まるようになったので運任せということになってます……」


 「……えっ。」


 「ですが!! 5000年の時を待った私には特別な力があります。それは1度のみ好きなスキルの贈呈です!!ぜひそのスキルを使いこなし魔王を討伐してください!!」


 「はっはい!!」


 1回転落させられたが、やっぱり選ばれた勇者なんだよな!!

 いや〜。あんな恐怖体験をした代償がこんなに幸せなことなんだから許してあげてもいいでしょう。

 それに、バレたらやばい案件を俺のために使ってくれるんだぞ!!

 どれほど強いスキルなんだよ!!

 こんなの魔王なんて指1本で倒しちゃってあっという間に世界救っちゃいますか!!


 喜びが満ち溢れ歓喜している私だが突然頭にピロンと謎のアラーム音が響き渡る。


 「今スキル贈呈致しましたのでステータスオープンと言ってみてください。そうすれば画面が表示されそこに自分のスキルやレベル等表示されると思います。」


 「すっステータスオープン!!」


 どんな最強スキルか楽しみで笑みがこぼれながらオープンさせたそこには見たくない文字がスキル項目に書かれていた。


 【自宅警備員】


 何度も目をこすってみたが変わらずま自宅警備員。


 俺異世界でも自宅警備員みたいです……。

本日6話ぐらい投稿し、明日ぼちぼち投稿する予定です。14話ぐらいストックありますが全て公開予定です!!

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