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【プロットタイプ】で、異議申し立ては?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

分からされた話。

客観的な判断が出来ない際には、第三者の意見にちゃんと耳を貸しましょう。

とは思ってるんですよ。


其れが出来たら苦労しないか。出来ないから蟠るのか。

人間、心身一体。大抵は同じ方向へ進む。が、矛盾を伴った状態で生きる同居人は、どうにもちぐはぐな所がある。人間、身の程を弁えて行動するのが最も負荷が掛からないのだが。


「で、俺に対する異議申し立ては?」

「……なんも御座いません」

俺の前には、ソファを占領してくたばっている鏡花がいる。頭痛、腹痛、吐き気、その三拍子揃った状態で早退をして来たのだ。 という訳で俺は氷嚢やら水分を用意して、様子を伺っていた。

こうなった状態の原因が頭に浮かぶ。急激に上がった外の気温の中、くたくたになるまで歩き回った事、精神安定の為に布団の中で羽目を外した事。

前者は必要事項であったが、後者はそうではなかった。

体が付いて行かない癖に、精神の安定の為に欲に溺れた事。言い訳を並べて『もう一度』と願った事。無理矢理引き止めて、ふて寝を決め込んだ事。『このまま精神崩落して、早退したら、瑠衣たんが責任持ってよね』と意固地になった事。心身が同じ方面に向かない癖に、平気で精神を優先するからこの結果になっている。

「……我儘ゴネてすみませんでした。瑠衣たんが正しかったです」

「謝罪は良い。ただ身の程は弁えろ。諭羅にも言ってるが」

今起きている状況を俯瞰的に見ろ。その上で行動に移せ。お前は其れが出来るだろ。

突っ伏したままだった鏡花が身動ぎをした。水が欲しいのかと思い、コップに水を注ぎ、顔元まで近付ける。

「水、飲めるか?」

「……うん」

「飲んだら寝てろ」

「寝れないんだ。だから話を聞いて欲しい」


・朝目覚めて、会社に行く気がない。→ 月曜日だから仕方がない。

・会社に着いても眠気があるのか集中力が続かない。 → 月曜日だから仕方ない。

・お昼を早食い。十分で食す。 → 五十分間丸々睡眠に費やす。 ※普段は四十分で目が覚める。

・午後一段階、指を動かす事さえ億劫な程、倦怠感に見舞われる。 → 月曜日だから仕方がない。

・午後二段階、偏頭痛と腹痛に見舞われ、心が折れる。早退。


「疲れと自暴自棄による後遺症じゃねぇか」

「だからごめんって」

精神が疲れたら、体にも影響が出る。何か成したいと思ったら、体も随して反応が出る。それでも、鏡花の欲は止まる事を知らないのだろう。

難儀だな。其れも自分を騙して来たからそうなったのか。体だけが正直に生きているのか。

『こうでもしないと精神的にヤバいの』

『ただでさえ、そうした事で心身共に負荷が掛かってるのに、まだやるか。兎に角寝ろ』

『相手してくれなくて、そのまま早退したら、瑠衣たんが責任取ってよ!!』

みたいな会話の後の話。


このままでもやべぇのに、これ以上やったら、早退じゃ済まねぇだろ。

んで早退して『ほら、言わんこっちゃない』。

ってのが分からされた話。


鏡花って自分の内面を平気で誤魔化すし、それが乗じて体に負荷が掛かっても根性論で何とかするので、自分の今の状況がどんなものか分からなくなる。


その上、今は精神不安定で聞く耳持たないから、もう厄介。もー子供みたいにゴネる。

だから力技で寝かせたんですよ。

『で、お前は俺が止めなかったら、どうなってた? 休みんでたよな?』

という皮肉を『異議申し立ては?』に置き換えてるんです。

謝罪は要らねーけど、『話は聞け』という意味。

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