−2不思議な場所 ?
僕が目を覚ますと、少しだけ見覚えのある教室にいた
どうやら、そこでは映画を見ているらしい
それにしても、タイトルは聞いたことがあるが見たことない映画だ
夢だからなんだろうか、そのままぼんやり眺めてみる
あまり映画に興味のない僕でも名前を知っているだけあってとても面白い映画だった。
「面白い映画だったね、隣の人は寝てたみたいだけど」
隣の子がボソッと呟いていた
かなり顔立ちが整った子で見覚えがある子だった
「途中からだけどちゃんと見てたよ、僕もワクワクしたよ」
そう答えると、なぜかとても驚いた表情をしている
何か変なことを言ったのだろうか
「いや、何でもない。どのあたりが好きだった?」
それから僕たちは映画の感想についてお互いに意見を
交わした
とても楽しそうに喋るものだから釣られて僕も楽しくなってくる
だけど喋っている途中でいきなり眠くなってきた
なんとなくこの時間がもう終わるだろうってことと、また会えるだろうってことがわかった。
でも、せっかく仲良くなれたのだから名前ぐらいは聞いておきたい。
「君の名前はなんていうの…?」
「しらせだよ」
「僕はリムって言うんだ。よろしくね、しらせ」
そうして僕は不思議な夢から目を覚ました。