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野球用品

 梨田監督の話では、今後毎週日曜日にここで練習を行うが、白い練習用ユニホームを購入し、着用して来るようにとのことだった。今日来ている子らはみんなジャージ姿だった。そして、ポイント式の黒いスパイク。メーカーはタイガー。アンダーシャツとストッキングの色は青。帽子は配られた。青色で、オレンジ色のNのマークが付いている。

 その後、グランドをみんなでジョギングして体操をして終わりになった。残念ながら、バッティング練習はなかった。できたばかりのこのチームにはまだ道具がなく、虎之介と同じようにすべてがゼロからのスターであった。梨田監督は最後に、今度の練習からは、各自グローブとバットも持ってくるように言われた。あと、自転車で来る人は、ヘルメットを必ずかぶるようにとのことだった。

 帰宅して、父とスポーツ用品店へユニホームとバット、グローブ、スパイクを買いに行った。グローブにはソフトボールと軟球と違いがあるようで、虎之介が先日打ったのはソフトボールだったが、今度始めるのは軟式野球で、軟球用グローブを買う必要があった。バットも当然、軟式用を買わなければならない。   

 少年軟式用と書かれたグローブを手に取ると、どれも硬そうで、手を入れて握ってみると、やっぱり硬い。店員さんは、グリスをつけ、使っているうちに柔らかくなるよと教えてくれた。少し小柄なものが気に入ったので、それに決めた。バットは白い木製バットにした。金属バットと迷ったけど、店員さんはボールの飛ぶ距離はそんなに変わらないと言った。プロ野球選手は皆、木製バットを使っているのを、虎之介は知っていた。

 ユニホーム、ベルト、スパイク、アンダーシャツ、ソックスとストッキング、グローブとバット。新しい道具を前に、虎之介は新しい世界が始まる感じがした。

 


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